カルチャー
イタリア人女性が「自分でもよく作る」という和食 忘れられない日本の味とは
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ヘルシー志向の高まりとともに、日本の和食も世界的に評価されるようになりました。繊細な味つけや食べる人を思いやる盛りつけなど、訪日外国人にとって、日本での食事は訪日理由のひとつに。2010年に初めて日本を訪れたというイタリア人の映画監督シルヴィア・シベリーニさんも、そのひとりです。京都で食べた食事が忘れられないといいます。
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念願の日本留学 京都滞在中に通っていた忘れられない味
シルヴィアさんは、イタリア中部にある美しいアドリア海に面した、アンコーナ出身。ボローニャ大学で東洋文化や歴史を学び、しだいに日本へ行ってみたいと思うようになったそうです。
念願が叶って、初めて日本にやってきたのは2010年のことでした。留学という形で、東京や千葉、京都でホームステイを経験。それまで日本へ来たことはありませんでしたが、「(日本を)私のホームだと感じた」と振り返ります。
京都に住んでいたとき、シルヴィアさんにはよく訪れていたレストランがありました。それは、京都市中京区にある和食の居酒屋。メニューには、おでんや串カツ、生麩田楽やうどんなど、京料理を中心に日本人になじみのある料理が並びます。
なかでも、シルヴィアさんはよく焼きそばを注文していたそう。焼きそばは各地域によって味や具材などに違いがありますが、大人も子どもも好きな日本グルメのひとつです。
今もお店の存在が気になるようで、定期的にウェブサイトをチェックしているというシルヴィアさん。「レストランがまだオープンしているのがうれしい」と胸を撫で下ろしました。
精進料理を堪能 「和」を追求した味に感激
現在、映画監督として活躍しているシルヴィアさんは、2022年に再び日本へ。映画は京都でも撮影されました。その際、スタッフたちとともに足繁く通ったお店があったそう。
それは、肉や魚介類を使用せず、穀物、豆類、野菜などの食材だけで完成された精進料理のお店。映画が完成し、試写会のスタートを祝うときも同じお店を選んだといいます。「大徳寺のそばにあるお店で、和を追求したものだなと思いとても感動しました」と、お店の味が思い出に残っているようです。
そんな忘れられない日本の味を、シルヴィアさんはイタリアに戻ってからも楽しんでいるそう。「和食はなんでも好きで、嫌いなものはないくらいよ。自分でもよく作ります」とうれしそうに話していました。
いつかまた日本を訪れたときは、お気に入りのお店に足を運んで思い出の味を楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)