Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

海外ニュース

「自分の人生が大好きだった」 進行性がんで亡くなった25歳女性 最期のメッセージが米国で話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

がんを発症した女性が家族にメッセージを託す(写真はイメージ)【写真:写真AC】
がんを発症した女性が家族にメッセージを託す(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 どんなに気をつけていても、何の前触れもなく、健康な人を襲う病気。進行性のがんは、症状や検査で気づいたときにはすでに転移していることも多く、治療が困難なケースも少なくありません。イギリスで働いていた健康的な25歳の女性を襲った進行性のがんは、診断から1年も経たずに彼女の命を奪いました。そんな彼女が、死の間際に残した最期のメッセージがアメリカでニュースになり、話題になっています。どんなメッセージだったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

健康的で活発だった女性ががんに 25歳で天国へ

 イギリスのリーズにある広告代理店で、人事管理者として勤務していたダニエラ・サックレイさん。25歳の彼女は、婚約者であるトム・カルヴァートさんとの結婚を控え、とても健康的で活発だったといいます。

 しかし、アメリカのニュース番組「TODAY」の電子版によると、ダニエラさんは現地時間2023年7月に胆管がんと診断され、翌2024年2月に亡くなり、3月18日に葬儀が行われました。

 ダニエラさんの家族は2月23日、彼女に代わってSNSに最期のメッセージを投稿。冒頭には、こんな言葉が綴られていました。

「あなたがこれを読んでいるということは、私ががんとの闘いで亡くなったということであり、家族が私に代わって最期のメッセージを投稿してくれているということです」

 そして、「自分の身に起こることはコントロールできないけれど、どう反応するかはコントロールできる」とし、「私は、打ちのめされながらも、残された一瞬一瞬を楽しむことを選んだ」と前向きに残された時間を楽しんだことを報告しています。

ダニエラさんの最期のメッセージ 「自分の人生にロマンを持つこと!」

 ダニエラさんは、自身の命を奪った胆管がんのことを「恐ろしい残酷な病気」と表現。クリーブランド・クリニックによると、胆管がんは急速に広がり、通常は診断されるまでに転移していることが多い、稀な進行性のがんだといいます。

「私は自分の人生が大好きだった」と綴ったダニエラさん。「私が達成したすべてのことは、私が望んでいたことでした。仕事も、婚約者も、家族も、友人も、愛犬も、これから買う家も、自分たちの未来も」と25年間の人生に後悔はないと伝えました。

 そして最期に、残された人たちへのメッセージを綴っています。

「私がいつも言ってきたように、人生の小さなことを楽しみ、一瞬一瞬を大切にすべきだと信じています! 自分の人生にロマンを持つこと! そして、人生の喜びを誰にも奪われてはいけません」

 この投稿が公開されると世界中から反響があり、LinkedInには5万5000件以上のリアクションに3700件以上のコメントが寄せられ、フェイスブックでは7400件以上のリアクションと1300件以上のシェア、800件を超えるコメントが集まりました。

 投稿の返信には、ダニエラさんを知る多くの人たちから、その死を悼む声のほか、「あなたの投稿に感動し、影響を受けたと感じます」「私はあなたを知らなかったけれど、この投稿を見て泣きました。なんて強力なメッセージ、とても強い言葉」「最期に立ち向かったあなたの姿勢と勇敢さに頭が下がります。私は人生を愛し続け、毎日に感謝します。そして私にそのときが来たら、あなたと同じくらい勇敢であることを願っています」など、力強いメッセージに感謝するコメントが数多く寄せられています。

 ダニエラさんの最期のメッセージは多くの人の心に響き、その人たちが歩む人生に勇気を与えました。
 

(Hint-Pot編集部)