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猫を無断でクルーズ船へ 飼い主の身勝手な行動で殺処分の危機 結末に注目集まる【米】

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

豪華な大型クルーズ船(写真はイメージ)【写真:写真AC】
豪華な大型クルーズ船(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ペットを海外に連れていくには、検疫手続きが必要になります。国によってその条件は異なり、待機期間が必要になる場合も。これは伝染病などの持ち込みを防ぐためにとても大切なことですが、信じられないことに、豪華クルーズ船の旅にこっそりと猫が連れ込まれたという事件が米国で話題になっています。許可なく連れ込まれたため、猫は寄港地で降りて入国することが許されず、一時は安楽死させるしかないと判断されたことも。その後、猫はどうなったのでしょうか。

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寄港したオーストラリアでもニュージーランドでも降ろせず…

「洋上で一番高い展望デッキ」としてギネス世界記録に登録された展望カプセルを有するなど、最先端の客船「オベーション・オブ・ザ・シーズ」。ロイヤル・カリビアン・クルーズ社が就航するこの豪華客船で、現地時間11月18日、驚くような事件が起きたといいます。

 それは、ペットの乗船が禁止されている同船内において1匹の猫が見つかったこと。同クルーズのマイケル・ベイリーCEOは公式フェイスブックで、猫の写真とともに事の顛末を紹介しています。

「オヴィ」と呼ばれているその猫は、長毛のキジトラ。物陰に隠れて、じっとこちらの様子をうかがっている写真が添えられています。投稿によると、オヴィは鎮静剤か何かを投与され、乗客のトレーナーの中に入れて持ち込まれたと考えられるそう。「オヴィは金属ではないため、金属探知機の音もなることはなかった」といいます。

 発見時、猫をオーストラリアかニュージーランドで船を降ろすことができないか当局が確認しましたが、残念ながら連邦政府の規制によりそれは不可能でした。オヴィの飼い主は米国に戻る予定がなく、ニュージーランドに入国するために必要な書類を準備することもしませんでした。そうした飼い主の行動から、オヴィには新しい家を見つけるか、安楽死以外の選択肢は残されていなかったのです。

 そこで同社のゲストサービスチームは、オヴィのため現地の検疫手順に従って手続きを行いました。そして数週間後、オヴィは飛行機で米国まで連れていかれ、マイアミにいるチームメンバーのひとりに引き取られることになったそうです。

 心ない人間の身勝手な行動で、一時は命の危機に直面しながらも、現在はマイアミで幸せに暮らしているというオヴィ。投稿には「素晴らしい結末だ。かわいそうなオヴィに試練を与えた元飼い主に、重い罰則が科されるか、追放されることを願っている」「この美しい猫を殺処分しないでくれてありがとう。オヴィと新しい家族が幸せになりますように!」など、感謝の声が殺到しています。

(Hint-Pot編集部)