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「昭和の人間」のリモコン“あるある” 共感が殺到した理由とは 「恥ずかしい」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

家の中にはさまざまなタイプのリモコンがあるけれど…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
家の中にはさまざまなタイプのリモコンがあるけれど…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 昭和、平成、令和と時代が変わり、それとともに技術が進歩しても、つい昔からの癖が抜けないことがあります。そんな癖のひとつ、リモコンに関する「昭和の人間」“あるある”を写した写真が、X(ツイッター)で大きな話題になっています。投稿者のひろみつ(@bakueikozo)さんに、詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

リモコンの形をしているとつい…

「昭和の人間、Bluetoothリモコンをテレビに向けないと操作できない」

 昭和生まれがドキリとしてしまうようなメッセージとともに、Xへ投稿された写真。そこには、映像出力デバイス「Fire TV Stick」を操作する様子が写されています。部屋の奥に置いてあるモニターにリモコンを向け、ボタンを押そうとしているようです。

 実はこのリモコン、多くの操作がBluetooth通信になっているため、モニターにリモコンを向ける必要はありません。無線イヤホンやパソコンのマウスなどで、Bluetoothを使い慣れている人は多いと思いますが、リモコンの形状をしていると思わず向けたくなってしまいますよね。

 というのも、家電用のリモコンは赤外線通信方式が40年以上前から主流になっており、現在もさまざまな場所で使われています。赤外線リモコンはセンサーに向かって操作する必要があるため、リモコンを持つと本体に向ける癖がついている人は多いでしょう。

 この投稿は大反響を呼び、5.9万件の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「向けなくてもいいんだ(初耳)」「めっちゃ向けてる」「昭和の人間、リモコンを自分のほうに向けられると、『危ないやないか!』と怒る」「平成だけど確かにそうしちゃうわ……恥ずかしい」など、共感の声が寄せられています。

エンジニアの投稿者さん 電子機器を分解するのが趣味

Bluetoothリモコンの操作法【写真提供:ひろみつ(@bakueikozo)さん】
Bluetoothリモコンの操作法【写真提供:ひろみつ(@bakueikozo)さん】

 大反響を呼んだ、Xユーザーのひろみつさん。投稿を思いついたのは、寝室でプロジェクターを利用しているときでした。

「プロジェクターを天井に投影していたとき、同じようにBluetoothリモコンを使用していました。そのときふと、天井に向けてリモコンを操作してしまっていることに気づいたんです」

 エンジニアという職業柄、研究熱心なひろみつさんは、アレクサやNatureRemoなどインターネット経由で操作するリモコンを数多く所有しています。そして、入手したすべての電子機器を分解し、その結果をブログなどで公開するという趣味を持っているそう。

 さらに、電子工作が好きで、パソコンに接続して使用する黎明期の学習リモコンを使ったり、Arduinoなどのデジタル制御ボードでリモコン制御の実験を行ったりするなど、リモコンの構造をもともと熟知していたことも今回の投稿につながったようです。

「『昭和の人間』という言葉をわざと使ったことが、伸びにつながったんだと思います。同世代で同じような行動をしてしまう人から、“あるある”として引用リプライされることが大変多かったようです」

 ほかにも、この投稿がきっかけで、無意識にリモコンを向け続けていたことに気づいた人や、Fire TV StickのリモコンがBluetoothであることを初めて知った人も多かったそうです。ちなみに、電源ボタンと音量ボタンは赤外線通信なので、モニターに向ける必要があります。

「もちろん、Bluetoothであってもリモコンなので、対象物に向けて使って何も悪いことはないんですが……」とひろみつさん。さまざまなものが目まぐるしく進化していくなかで、人間のほうがなかなかアップデートできないこともありますよね。

(Hint-Pot編集部)