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令和の運動会は昭和生まれが驚くことだらけ? “あるある”漫画に共感殺到 「まさに今時…」
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中止や短縮を余儀なくされてきた運動会。今年は行動制限が緩和され、徐々に元の姿を取り戻しつつあるようです。しかし、感染対策のほかにも、昭和生まれ世代が驚くような変化はまだまだある様子。「令和を感じた」という運動会“あるある”漫画が、インスタグラムで3000件を超える“いいね”を集め共感を呼んでいます。作者のユウコトリトリ(yuko_toritori)さんに詳しいお話を伺いました。
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徒競走はビデオ判定 親に対する注意事項も今時!
小学生と高校生の3人姉弟を育てるママのユウコトリトリさん。会社員として働く傍ら、育児中に気がついたことや、2年前にお迎えした2匹の柴犬の“きょうだい”のことなど、にぎやかな日常風景や“あるある”を描いたエッセイ漫画をインスタグラムで公開しています。登場人物が鳥獣戯画のカエルのような姿をしているのが特徴的で、単行本「カエル母さん」(ぴあ刊)が発行されるほど人気です。
今回は、そんなユウコトリトリさんの漫画から、毎年大反響を呼ぶという運動会“あるある”をご紹介します。ユウコトリトリさんは今年6月、小学校で行われた運動会へ応援に行きました。そこで「今どきの世相や令和みを感じた」といいます。
まず、ユウコトリトリさんが驚いたのは、運動会の大定番競技である徒競走での一幕。なんと、先生がゴールラインにタブレットを向けていたのです。その目的は、順位をビデオ判定するため。ユウコトリトリさんは「まさに今時……」とその様子を見つめます。
ふたつ目に驚いたのは、子どもたちの足が長いこと。そしてみっつ目は、保護者に対するSNS投稿の注意喚起など、そのほかにも驚いた点を次々と紹介しました。
思わずうなずきたくなる“あるある”ネタは大反響を呼び、3000件以上もの“いいね”が。また、コメント欄には「ダンスはTikTokの曲。かけっこも剣の舞とか道化師のギャロップとか一切なし。驚きでした」「私も何かが足りないと考えていたら、応援団がないんだ! と気づきました……午前で終わるし、自分の子のときだけ見に行けば良いのは本当に楽なんですけどね」「一日フルに戻ったら戻ったで疲れそうですけど、寂しい」など、共感の声が続々と寄せられています。
今年はかなりの盛り上がり! 「微笑ましかったです」
印象に残った競技などについて、ユウコトリトリさんに詳しいお話を伺いました。
Q. 今回のエピソードを描いた理由は?
「運動会には毎回新しい発見やおもしろいことなど“あるある”が満載なので……。ここ数年は毎年、運動会後に記録として漫画にしています」
Q. 今年の運動会で一番、印象に残った競技は?
「今年はコロナ禍の行動制限が緩和された流れからか、学年ごとのダンス競技はなく、全学年規模でのダンスが行われました。かなり盛り上がり、生徒の家族も巻き込んでワイワイ踊りました。ヨチヨチ赤ちゃんも楽しそうに踊っていて……微笑ましかったです」
Q. これまでの運動会でとくに印象に残っている競技は?
「昨年、長女の中学校の運動会で行われた生徒vs先生のリレーがかなり面白かったです。序盤の走者は若い先生で、生徒に大差をつけていくのですが、先生側の走者の年齢が上がるにつれて徐々に差が縮まってきて(笑)。最後は校長先生でしたが、なかなか良い勝負でした」
Q. ご自身が学生時代の運動会と比べて一番ギャップを感じた点は?
「昭和キッズの私の頃は……今思うと、かなり攻めた運動会だったと思います。組体操のピラミッドはかなり高かったし、演出で爆竹を使った競技もありました。今ではとても考えられませんね……。これらのギャップはいつか漫画にしたいと思っています」
Q. 運動会が終わったあと、お子さんはどんな様子でしたか?
「自身の走りを動画で入念にチェックしていました」
Q. 読者からの感想を読んで気がついたことはありますか?
「やはり運動会が午前中で終了する学校が多いようでした。お弁当なしは『うれしい』と同時に、『ちょっと寂しい』という思いがみなさんあるようです」
ユウコトリトリさんが運営するブログ「カエル母さん!ときどき柴犬」では、インスタ未掲載作品も多数公開しているそう。子育て情報サイトで作画を担当した連載漫画なども読むことができますよ。
(Hint-Pot編集部)