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性別不明の保護犬にエールが殺到 毛玉まみれから見違える姿に【米】
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アメリカ・ラスベガスといえば、まばゆいばかりのライトや豪華な装飾、そしてダンスや音楽、カジノなど、世界屈指の娯楽施設を持つリゾート地です。そんな場所で、1匹の犬が保護されました。保護したレスキュー隊は「目が2つある」か判断できなかったと、米誌「ピープル」が報じています。犬が保護されたとき、どういった状況だったのでしょうか。
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厚く覆った被毛が絡まり、性別さえわからなかった犬
「過去最悪のケースのひとつ」
アメリカの非営利団体、アニマル・エンジェルス・レスキュー財団(AARF)は、公式フェイスブックアカウントで1匹の犬を紹介しました。ラスベガスを徘徊していたというその犬は、全身が伸び切った毛で覆われており、いくつもの大きな毛玉も垂れ下がっています。
同団体によると、地元の発見者から連絡を受けて、レスキュー隊が現地へ向かったそう。発見当時、左目は毛で覆われ、「目が2つあるか」を確認することもできない状況でした。
性別もわからなかったため、団体によってニュートラルな名前である「ブライス」と名づけられた犬は、獣医の元へ連れていかれることに。医療的な剃毛や入浴、爪切りを行ってようやく、性別はオスであることがわかったそうです。
さらに、重度の脱水症状をはじめ、健康上の問題がいくつも見つかりました。分厚い毛に覆われていたため、全身の皮膚がただれていたブライス。毛の隙間から排尿していたことで感染症を発症しており、すぐに抗生物質での治療が始まりました。
また、石や岩を食べていたのか歯が削れており、神経や歯根がたくさん露出していたそうです。そのため今後、大規模な歯科手術が待っているといいます。
それでも、適切な治療を受け、順調に回復しつつあるそう。ブライスは現在、預かりボランティアの元から治療に通っています。
投稿には「このかわいいベビーの幸せを祈る」「今夜は温かいベッドで眠れるんだね。十分な栄養を与えられ、清潔にすることがすべてだ」「かわいいベビー。あなたたちが彼を救ってくれたことに、とても感謝しています」など、ブライスの明るい未来を願う声がたくさん寄せられています。
(Hint-Pot編集部)