どうぶつ
野良ねこがいなくなった 残された張り紙に感動の声 「優しい人たち、優しい世界」
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野良ねこの生活は、とても過酷です。室内飼いされていれば20歳以上まで生きる場合があるのに対して、野良ねこの平均寿命はとても短く、3~5年ともいわれています。そのため、気にかけていた野良ねこがある日突然姿を見せなくなると、安否が心配になりますよね。X(ツイッター)では、多くの人から愛されていた野良ねこに関する張り紙が、大きな話題になっています。心温まる内容について、投稿主の猫まみれ(@nekomamire5hiki)さんに詳しいお話を伺いました。
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6匹の保護ねこと暮らす投稿主さん 気になっていた野良ねことは
その名の通り、6匹のねこに囲まれて暮らしている投稿主さん。ねこたちをお迎えした経緯はそれぞれですが、スーパーマーケットのゴミ箱に捨てられていたり、用水路にいたところを救出されたりと、全員が保護したねこたちです。
そのため、野良ねこを見ると、どうしても目で追ってしまうという投稿主さん。最近まで気にかけていたのは、通っているスポーツジム前にいつもいる三毛ねこでした。
そのねこを見かけるようになったのは、今年に入ってから。近所にいる野良ねこは警戒心が強く、すぐに逃げてしまうそうですが、このねこは撫でられても嫌がらず、とても人懐っこい子でした。そのため、投稿主さんだけでなく近所にあるお店の人など、さまざまな人たちから見守られていたといいます。
「ごはん置き場もあり、食べ物には困っていない様子でした。ただ、雪の日はうずくまって動かなかったので心配になることも。とくに寒い日は、バイクのシートの上で何時間も丸まって寝ていました。通りすがりの人には『ヘルメットだと思っていたのに動いたからびっくりした!』と言われていましたね」
雨の日も風の日も外にいて、ときには道路の真ん中でうずくまっていることもあったため、投稿主さんが抱いて移動させたこともあったそうです。そんなねこに転機が訪れました。
かけてもらった毛布は「嫁入り道具」に
そんなある日、いつもいる場所に、三毛ねこの姿がありませんでした。しかし、その代わりに心温まる張り紙があったのです。
「3月2日(土)に保護いたしました」
張り紙によると、ねこに里親が見つかり、家族として迎えてもらうことになったそう。「毎日気にかけてくださったみなさま、ごはんを与えてくださったみなさま、寒い日に毛布をかけてくださった優しい方……。感謝いたします。“幸せ”という形でご恩を返します」と感謝の言葉が綴られています。誰かがかけてくれたグレー地の毛布は、「嫁入り道具」として持たせられたことも丁寧に綴られていました。
すると、張り紙には、ねこのことを気にかけていた人からの付箋が。「ありがとうございます。安心しました。良かったです! 幸せになってね」と書かれています。
投稿主さんは、野良ねこだったときに撮影した写真と動画とともに、その張り紙をXに投稿。「いい人に引き取られたみたいで良かった 幸せになっておくれ」とメッセージを添えています。
心温まる投稿は大きな話題になり、瞬く間に2.2万件の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「心が温かくなりました」「幸せな野良さん最高ですね! 温かく見守っております」「なんか泣いてしまいました 優しい人たち、優しい世界。もっともっとねこたちに優しい世界になってほしい」など、祝福する声が寄せられています。
(Hint-Pot編集部)