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「厄介もの」が美しい芸術に アメリカ人の心を奪った日本のお祭りとは 「素晴らしいアイデア」
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四季がある日本には、それぞれの季節に特色あるお祭りが全国各地で開催されています。日本で暮らして3年目のアメリカ人大学生は、日本人からも大人気のお祭りに「大感激した」そうです。「一見、厄介もの」を利用した一大イベントとは。
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「雪がこんなに降るのを初めて見ました」
アメリカ・ハワイ州出身のリサさんは、上智大学で国際問題を専攻している大学生。米空軍で働く父が青森の三沢基地勤務になったことがきっかけで、高校3年生の途中で日本に移り住みました。
日本へ来てすぐは、基地のある青森県三沢市で暮らしていたリサさん。その後、大学入学で東京に引っ越したため、わずか半年間ほどの青森生活でしたが、「三沢の方々はアメリカ人にも慣れていて、言語の面でも整備されていて、とても住みやすかったです」と話します。
ただ、常夏の島であるハワイ出身なだけに「東北の冬は本当につらかったです。雪がこんなに降るのを初めて見ました」と、東北の冬の寒さには愕然としたそうです。
「観光スポットにするのは素晴らしいアイデア」
寒さは苦手なリサさんですが、「大感激でした」と興奮気味に語った日本の冬の風物詩があります。それは、毎年2月上旬に札幌市内で開催される「さっぽろ雪まつり」。1950年に始まった日本の冬を彩るイベントは、例年展示される美しい雪像や氷像で見る者を魅了してくれます。
リサさんは「すごく寒かったけど、とても美しくて感動しました」と心を奪われました。青森に住んでいたときに苦労した雪が、美しい造形物に姿を変えて、人々を感動させていることに驚いた様子。
「一見、厄介ものの雪を利用して、観光スポットにするのは素晴らしいアイデアだと思います」
下北沢の古着店めぐりが趣味
現在、暮らしている東京では、「古着や中古品を見るのが楽しい」とリサさん。とくに下北沢の古着店をめぐるのがお気に入りのようです。リサさんは、古着店でも日本とアメリカの違いを感じているといいます。
「アメリカでも中古ショップはありますが、物が雑多に並べられている感じです。一方、日本は厳選された良いものが売られていて感動しました」
日本在住3年目となったリサさん。これからも、さまざまな日本の魅力を満喫してもらいたいものですね。
(Hint-Pot編集部)