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洗濯のときにうっかり見落としている3つのこと プロが教える気をつけたいポイントとは
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教えてくれた人:戒能 駿平(ふくやクリーニング)
その3 洗剤は「液性」で見分けて正しく使おう
洗剤の選び方や使い方でも、洗濯がうまくいかないことがあるようです。戒能さんによると「好みの香りや、パッケージなどで選ばれることもあると思います。どれを使っても劇的な違いはないといえますが、液性について知らずに選んで使っていると汚れが落ちていないこともあるので、一度確認したほうがいいでしょう」とのこと。
衣類用洗剤の液性には大きく分けて、弱アルカリ性、中性、弱酸性の3種類があります。
「洗浄力が一番強いのは、弱アルカリ性洗剤です。汚れをきれいに落としてくれるのが弱アルカリ性洗剤なのですが、成分が強いため、すすぎが甘く衣類に洗剤が残ってしまうと、肌荒れを起こす原因になるので注意が必要です。中性洗剤はおしゃれ着用洗剤として知られているものですが、洗浄力が弱く、衣類への負担が少ないため、おしゃれ着に使われることが多いデリケートな素材に使用することができます」
また、使っている洗濯機によっては、投入口がないタイプのものもあるかもしれません。その際は、洗濯の際に衣類用洗剤を服に直接垂らすことも「NG行為」だと戒能さんはいいます。
「洗剤の投入口のない洗濯機の場合、ついやりがちなのですが、直接衣類に洗剤は垂らさないでください。脱色したり、洗剤が衣類の繊維に染み込むことで、着用したときに肌が触れた部分が肌荒れを起こしたりします。先に水を入れた洗面器やバケツなどを用意し、そこへ洗剤を入れて溶かしてから洗濯機の中に投入するといいですよ」
つい我流になりがちな洗濯ですが、見落としがちな点を見直して、すっきり仕上げたいですね。
(Hint-Pot編集部・出口 夏奈子)
戒能 駿平(かいのう・しゅんぺい/ふくやクリーニング)
愛媛県松山市で、創業60年のクリーニング店「ふくやクリーニング」を経営する株式会社ふくやの2代目代表取締役社長。もともとは母方の祖父母が営んでいたクリーニング店だったが、子どもの頃に祖父母の仕事ぶりを見ていて、自分自身も「やりたい」と思うように。専門学校卒業後、修行を積み事業継承。現在ではクリーニング店を経営する傍ら、YouTubeチャンネル「洗濯のお兄さん/しゅんぺい」やSNSでクリーニングに関する情報を配信している。