カルチャー
「今日は着物を着てみたかったの」 外国人女性2人がどうしても味わいたかった“日本体験”
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漫画やアニメなどに代表される日本のサブカルチャーが海外で大きな人気を博していますが、古来から伝わる文化も同様に注目を集めています。来日した外国人が忍者や侍の格好をしている姿はよく見受けられますが、着物を着て楽しむ人も例外ではありません。東京・台東区にある上野公園でも鮮やかな色彩の着物を着た2人の姿が。その理由や日本で感じたことについて話を聞きました。
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食品関係の仕事をするレジさんとジェイドさん
フィリピンから来たというレジさんとジェイドさん。日本には約2年前から来日しているといい、普段は食品関係の仕事をしているということです。ジェイドさんは「ここを歩くことで、どんな感じがするのか体験したかった」と上野公園を訪れた理由を明かし、笑顔を見せました。
この日は快晴。青空とともに鮮やかなピンクの着物が映え、風景に彩りを加えていました。この着物を選んだ理由について聞くと「きれいだからよ。今日は着物を着てみたかったの」と、自身が選んだ“勝負服”を見ながら柔和な表情。納得のいく1枚が撮影できるまで、自撮り棒を使い、2人で繰り返し何度も撮影していました。
日本で感じた母国と異なるレア体験
これまでの約2年間で日本の著名な観光地を多く訪れたという2人。札幌で体験したスキーや横浜の赤レンガ倉庫など多くの思い出があるとのことですが、ジェイドさんは特に印象に残っている場所があるといいます。「富士山の近くに住む友達のところに行ったことがあるわ。私と同じ誕生日なの。友達と一緒にそこに行ったことがあって、着いた時は曇りだったんだけど午後になったら雲が広がって、富士山が見えて。本当に本当にすてきなところだったわ」。次はぜひ富士山登頂にチャレンジしてみてほしいところです。
さらに日本に来てから多くの文化や国民性に影響を受けたと語ります。「日本は本当に美しく、素晴らしい国だわ」と口をそろえた2人。日本語が分からないため、特に駅構内では行き先への正しい道のりを誰かに聞かなければいけないそうで、「日本の人は急いでいる時にもかかわらず、私たちが知らない場所を案内してくれるの。とても親切ね」とレジさんは感激していました。
日本について良い印象を明かしてくれた2人ですが、母国との意外な違いを感じた様です。「フィリピンは暖かい国だけど、ここは寒いわね。もうすでに東京に来てから2回雪を経験した。でも時間がたつにつれて、もう慣れたわ」。母国に比べて緯度が高いため、どうしても気温差が出てしまいますね。
桜だけでなく、日本人の温かさや文化に触れ魅力を見つけたレジさんとジェイドさん。これからも日本での生活を楽しんでほしいものです。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)