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イタリア人が日本の子どもたちの反応に驚き 「同じアジアなのに」全然違うと感じた国とは
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子育てやしつけの仕方は、国によって異なります。訪日外国人から見て、日本の子どもたちはどのように映るのでしょうか。世界中で子どもたちを相手に、人形劇を公演しているというイタリア人男性に、日本の子どもたちの印象を伺いました。
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日本とフィリピンは「近いのに、文化が全然違う」
イタリア中部のペルージャに住む、人形劇俳優のファウスト・カルローニさん。各国を回り、世界中の子どもたちの前で人形劇を公演してきました。これまでの旅の経験をもとにした本を、イタリアで近々出版する予定だそうです。
ファウストさんが日本へ来たのは1984年。友人のレストランで1か月働き、合計3か月間滞在したといいます。もちろんその間には、日本の子どもたちに人形劇を披露することもありました。
「日本の子どもたちは静かに注意に耳を傾けて、話をよく聞いてくれたよ。日本語が話せない僕の代わりに話してくれた日本人の言葉を、みんなしっかりと聞いていた。先生の言うことによく従って、お行儀良く聞く姿がとても印象的だったよ」
日本で人形劇を披露する20日前には、フィリピンのマニラを訪れていたというファウストさん。そこでは、人形劇が終わった途端に子どもたちが寄ってきて、人形に触るなど、それぞれ自由に大騒ぎし始めたそうです。
一方、日本の子どもたちは、興味を示しながらも注意深く話を聞く姿勢を崩さず、とても驚いたといいます。
「フィリピンと日本は同じアジアなのに、こんなに違うのがおもしろいよね。近いのに、文化が全然違う」
世界の子どもたちと接したことがあるファウストさんだからこそわかる、国によっての違い。日本人の高い協調性や真面目さは、幼い頃から培われているようですね。
(Hint-Pot編集部)