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夫婦げんかの仕返しに「食欲減退弁当」 内科医の夫が食べるのを躊躇したワケ 「こんなんご褒美やん!」「愛ですなぁ」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

食べるのがもったいなくて、ひとくち目から躊躇

 このお弁当を作ってもらう前日、チラさんはふとした発言で配偶者さんを怒らせてしまったそう。その日の夜、寝る前に謝罪をするも、配偶者さんの怒りは収まらないまま朝を迎えました。

 腹を立てているとはいえ、お弁当を作らないわけにはいかないと思った配偶者さんは「昨日の“仕返し”に」と、食欲が減退するお弁当を仕込むことを考えます。そこで、「青色は食欲減退を促す色と以前何かの記事で読んだ」ことを思い出し、おにぎりを青色で染めることに。おにぎりの着色には、ごはんに色をつけられるふりかけが使われています。

 お昼ごはんの時間になり、お弁当箱を開けたチラさんはびっくり。食欲が減退することはなかったものの、すぐに食べようという気持ちにはなれなかったといいます。

「食欲減退の色よりも、スライムのかわいらしさで初めのひとくちを食べるのに躊躇しました。おにぎりはチャーハン風味で、ふんわり味がしていました。見た目は派手ですが、食べやすい味です」

「食欲減退弁当」でひときわ目を引くスライムのおにぎり【写真提供:チラ(@mdchin_chiiiira)さん】
「食欲減退弁当」でひときわ目を引くスライムのおにぎり【写真提供:チラ(@mdchin_chiiiira)さん】

 配偶者さんのユーモアと愛情が詰まったお弁当を目にして、医局のスタッフたちからは「すごい。かわいいですね」「写真撮らないといけないですね」など称賛の声が上がりました。

今の時期のお弁当作りは食中毒予防を忘れずに

 配偶者さんは、チラさんが職場でお弁当が必要な日にいつも作ってくれるそう。そのときは、ごはんとおかず、スープジャーに入った汁物まで用意してくれるといいます。「食欲減退弁当」のメニューは、「スライムごはん、豚肉とニラモヤシのニンニクしょうゆ炒め、エリンギとホウレン草の煮びたし、ミニトマト、味玉、ビアハム」でした。

 ほど良い半熟具合の味玉に、リプライには「おいしそう」という声も。ただ、チラさんは「真似しないでほしい」と医師として警鐘を鳴らしています。

「この時期はとくに時間の経過とともに食中毒のリスクが高まるので、半熟卵をお弁当に入れるのは避けていただきたいと思います。お弁当の管理は安全に配慮しましたが、妻も控えるべきだったと言っていました」

 チラさんの家から勤め先の病院までの距離は近いものの、配偶者さんは、お弁当が傷まないように保冷剤も忘れずに添えていました。さらに、「職場に着いたらすぐに冷蔵庫へ入れること」もしっかり伝えてくれたといいます。

 暑い季節になると、それだけで食欲がなくなってしまいがち。そんな家族を思ってお弁当を作るときは、おかずや保管方法を工夫し、しっかり食中毒予防をすることが大切です。そして、作ってもらった際は感謝の言葉を忘れないようにしたいですね。

(Hint-Pot編集部)