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死亡した例も 防水スプレーの誤使用で呼吸困難を引き起こす恐れが 注意喚起に「使い方は確認した方がいい」
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もうすぐ本格的な梅雨シーズン。雨に備えて、防水スプレーを活用している人は多いでしょう。しかし、使い方を間違えると、命の危険もあるといいます。大手接着剤メーカー、セメダイン株式会社のX(ツイッター)公式アカウント(@cemedinecoltd)が、防水スプレーの使い方について注意喚起し、注目が集まっています。
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意外と多い防水スプレーによる事故
雨の日などに濡れるのを防いでくれる防水スプレー。雨濡れ防止だけでなく、おろしたての靴を汚れにくくし、長持ちさせるために使用している人もいるでしょう。
とても便利ですが、適切に使用しないと健康被害につながるおそれがあります。公益財団法人日本中毒情報センターが行っている電話サービス「中毒110番」には、防水スプレーを吸い込んだ事故に関する問い合わせが、93年から94年にかけて100件以上ありました。
その後、厚生省(当時)や、製造事業者などによって、防水スプレーの安全対策が見直され激減したものの、2014年から激増。18、19年には100件近い相談が寄せられています。
20年以降はコロナ禍による外出制限で、相談件数は半減しましたが、今後増加する可能性があります。
防水スプレーの独特な臭いは事故を防止するため
防水スプレーの製造も行っているセメダインは、公式Xで使用方法について「必ず風通しの良い【屋外】での作業をお願いいたします…!!!」と注意喚起を行いました。
投稿によると、防水スプレーは独特な臭いがするものが多いですが、これは誤った使用を防ぐために、わざとしているそう。もしも誤って吸い込んでしまった場合、呼吸困難を引き起こす恐れがあると呼びかけています。
投稿は話題を呼び、約9000件の“いいね”が。リポストには、「ほんとにこれはお気をつけください」「わかってるつもりでも、使い方は確認した方がいいことは多々ある」「防水スプレーは玄関、風呂場などの密閉空間で使用せず、必ず屋外で使うこと。風向きによって室内に入らないようにすること。所持してないから気にしてなかったけど、しっかり覚えた」などのコメントが寄せられています。
過去には死亡事故もあり、それらの事例から防水スプレーによる中毒事故は、レインコートなどの衣料品に使用している際に、多く発生しています。傘や靴の場合は使用量が数十ミリリットルなのに対し、衣料品は数百ミリリットルと大量に使用するためです。
防水スプレーを使用する際には、事前に製品表示や使用上の注意をよく読みましょう。また、マスクを着用し、周囲に人や子どもがいない風通しの良い屋外で使用してください。
(Hint-Pot編集部)