Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

ライフスタイル

傘が水を弾かなくなった! 長年メンテナンスしていなくても撥水力が復活する方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

秋の長雨に備え、傘のメンテナンスを(写真はイメージ)【写真:写真AC】
秋の長雨に備え、傘のメンテナンスを(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 夏から秋への季節が移る時期、日本付近には秋雨前線が現れ長雨をもたらします。傘の出番が増えるシーズンですが、長年愛用している傘をいざ開くと「あれ、撥水力が落ちた?」と気づくことも。そこで買い替えを考える前に、自力でどうにかできないものでしょうか。撥水力を復活させる方法として有名な「ドライヤー」と「防水スプレー」は、一体どのくらい効果があるのか検証してみました!

 ◇ ◇ ◇

長年使うと傘の折り目部分は水が染み込んでしまう

 傘の加工は一般的に、表面がフッ素樹脂による撥水加工、裏面が防水加工です。表面の撥水力が低下する原因は、雨や空気中の汚れ、摩擦などで、フッ素樹脂の粒子が乱れることだそう。

使用歴8年の傘。折り目の部分はまったく水を弾いていない【写真:Hint-Pot編集部】
使用歴8年の傘。折り目の部分はまったく水を弾いていない【写真:Hint-Pot編集部】

 今回検証に使用するのは、一度もお手入れした記憶がない使用歴8年の傘。現状の撥水力を確認するため霧吹きで水をかけてみたところ、多少水を弾くものの、折り目部分は染み込んでいます。

フッ素樹脂の性質を生かしたドライヤー法

 まずは、ドライヤーの温風を当てる方法から試してみましょう。フッ素樹脂は熱を当てると元の状態に戻るという性質があるため、温風を当てることで、再び水を弾くようになるのだとか。

ドライヤーと防水スプレーで目印を付けて検証開始【写真:Hint-Pot編集部】
ドライヤーと防水スプレーで目印を付けて検証開始【写真:Hint-Pot編集部】

【ドライヤーを使用する方法】
1. 傘の表面を水洗いし、陰干しする
2. しっかりと乾かしたら、ドライヤーを布地から10センチほど離し、熱風を30秒ほど当てる

【注意点】
・あまり長く当てすぎると、生地が傷んでしまう

30秒ごとに少しずつドライヤーを移動させながら傘に当てる【写真:Hint-Pot編集部】
30秒ごとに少しずつドライヤーを移動させながら傘に当てる【写真:Hint-Pot編集部】

 1か所につき30秒ほど当てるので、全体にまんべんなく温風を当てるには多少時間がかかります。

ぱっと見はあまり変化がなさそう…?【写真:Hint-Pot編集部】
ぱっと見はあまり変化がなさそう…?【写真:Hint-Pot編集部】

 温風を当て終え、霧吹きで水をかけてみました。しかし、表面は多少水を弾くものの、折り目は何もしていない状態と同じように水が染み込み、あまり効果を感じられません。

近くで見ると多少は弾いているように見えるが、折り目の部分はまったく弾かず【写真:Hint-Pot編集部】
近くで見ると多少は弾いているように見えるが、折り目の部分はまったく弾かず【写真:Hint-Pot編集部】

 どうやら、長年使った傘はフッ素樹脂加工がはがれてしまい、温風を当てても撥水力は復活しないよう。ドライヤーを使って撥水力を維持させるには、傘を使った後に乾かしてから、日々のメンテナンスとして温風を当てるという方法があるそうです。