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「防水靴下」は本当に濡れない? 履き心地はどう? シャワーを当てて比較してみた
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空気が澄み切り、秋晴れも多くなってきた季節ですが、天気の急激な変化などでまだまだ頭を悩ませる季節です。以前、ゲリラ豪雨に役立つアイテムとして、警視庁警備部災害対策課の公式X(ツイッター)アカウント(@MPD_bousai)で「防水靴下」が紹介され話題になりました。そこで、どの程度の水に対応できるのか、普通の靴下と比較してみました。
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普通の靴下と防水靴下 5分シャワーを当てて比較
防水靴下と普通の靴下を片足ずつ履き、今回は最寄り駅から家まで突然の雨に降られたことを想定。シャワーを5分間当て、靴下の防水性や足の感覚、靴下の重量などを比較しました。
左足の赤い靴下は防水加工なしの普通の靴下。素材表示はありませんが、一般的な綿とポリエステルの混紡と思われます。右足の黒い靴下は防水加工が施された靴下で、価格は3000円ほど。ポリエステル100%の三層構造で、完全防水・保温・通気性を兼ね備えているとの記載がありました。防水靴下は厚みがあり、触るとシャカシャカと音がします。少し滑りやすい感覚がありますが、履き心地は普通の靴下とほとんど変わりません。
急な豪雨を想定し、両足の甲部分にシャワーを均等に当て、5分計測。当てた途端、普通の靴下(赤)はびしょびしょに。一方の防水靴下(黒)はというと、普通の靴下と同様で「冷たい」「濡れている」という感覚がありました。
5分間シャワーをかけ続けたあと、靴下を脱いで足が濡れているかを確認しました。
普通の靴下を脱いだ左足には水滴がついているのに対し、防水靴下を脱いだ右足にはまったく水滴がついていません。足を触ってみると、左足は全体的に湿っていますが、右足はさらさら。防水靴下を履いていたほうは水が浸透していないことがわかりました。
また、靴下の重さをそれぞれ計ってみると、普通の靴下は乾いた状態で17グラムだったものが50グラムに。重量は約3倍に増加していました。
一方の防水靴下は、乾いた状態で45グラムだったものが81グラムに。重量は約1.8倍に増加していました。
防水靴下を裏返してみると、内側はさらりと乾いた状態です。表側の吸水は避けられないものの、中への水の浸透を防いでいました。