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「日本の人たちはどうしているの?」 初訪日のオランダ人が思わずこぼした日本で困ったこと
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国や文化が異なると、疑問に思うことがしばしばあります。オランダから初めてやってきたカップルは、自国では当然のようにあるものが、日本ではあまりないことに気づいたそうです。いったいどのようなことに戸惑ったのでしょうか。
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初めてのお弁当体験に興奮
京都で出会ったのは、オランダから初めて日本に来たというピーターさんとルイーザさん。2人は東京、京都、広島、福岡や阿蘇をめぐる、計7週間の滞在を予定しているそうです。
日本の印象について、「食事がとくにおいしいです」とルイーザさん。京都では、ラーメンを食べるなど、日本で人気のグルメを堪能しています。
また、お弁当を初めて食べたそう。お弁当は海外でもそのまま「Bento」と呼ばれ、近年注目が高まっています。日本のアニメや漫画から、日本の文化のひとつとして広まりました。
ひとつの箱に主菜、副菜、ごはんなどが詰まった日本のお弁当。品数が多く彩り豊かな日本のお弁当は、訪日外国人から憧れの食べ物のひとつになっているといいます。
「日本の人たちは一体どうしているの?」 オランダ人が抱いた疑問
「駅で買ったんですが、とてもおいしかったです!」と、お弁当の感想を笑顔で教えてくれたピーターさん。ただ、お弁当を手にした2人が困ったことがあったといいます。
「お弁当を食べるところに困りました。日本の歩道には、ベンチとか少し座れる場所がないですよね。なので公園を探して食べたんですが、少し疲れたときや、座りたいときなど、日本の人たちはいったいどうしているんでしょう?」
日本では浮浪者対策や安全対策、維持の難しさ、歩道の狭さなど、さまざまな理由から、海外と比べると歩道などに設置されているベンチ数は、確かに少ないかもしれません。
ニューヨークでは2011年から2019年にかけ、「シティー・ベンチ・プロジェクト」という2000以上ものベンチを設置する街づくり戦略としての取り組みを行いました。また、デンマークのコペンハーゲン空港では、設置されているアンティークベンチに「(このベンチを)見つけたらSNSに投稿して」というシールが貼ってあり、市民や旅行者からの発信を促した観光戦略として機能しているそう。
日本でも高齢化が進んでいることもあり、ベンチを増やす取り組みをする自治体が増えているといいます。インバウンド対策としても、ベンチの数の見直しは今後していく必要があるかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)