カルチャー
日本文化をリスペクトするオーストラリア人カップル 「食べられなかった」唯一の日本料理とは
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いまや世界有数の人気観光地になっている日本。さまざまな国から多くの人たちが、文化や自然、食などを体験するため各地を訪れています。外国人観光客は、日本で何を楽しみ、どんなものを持ち帰ろうとしているのでしょうか。奈良県の名所、奈良公園で出会ったオーストラリア人カップルは、観光地だけでは見られない“ありのままの日本”を体感しようと果敢にトライしていました。
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「居酒屋に行けばなんでもある」 お気に入りは「鶏皮串」
奈良公園は660ヘクタールもの広大な敷地に自然豊かな風景が広がる都市公園で、たくさんの野生のシカとふれあえる場所としても知られる名所。そこで出会ったのが、オーストラリア人のティムさんと婚約者のサンドラさんです。
「本当はハネムーンで来るつもりだったけど、6年前からずっと来たかったんだ。歴史、文化、食べ物……すべてなんだけど、とくに日本人はリスペクトしながら生活しているでしょう。それを実際に自分で経験してみたかったんだ。だから、今回はなるべく観光地に行かないようにしているんだ。まあ、ここ奈良公園は観光地ど真ん中なんだけど(笑)」
日本滞在は3週間の予定で、すでに東京、高山、福岡、名古屋、京都、広島を2週間かけて訪れたという二人。「今のところは京都が一番良かったかなあ。でも、甲乙つけがたいよ!」と日本を満喫しているようです。
「食べ物は居酒屋に行けばなんでもある」とすでに日本を熟知しているティムさん。なかでも「最高においしかった」とうなったのは「鶏皮串」だそうで、「ふたりで20本くらい食べたよ」と大好物になったようです。「あと、京都で食べた焼肉がベストだったかな」とも。
これから向かう最後の都市・大阪では、「たこ焼きの料理教室に参加予定」と期待を隠せない様子のティムさん。「たこ焼き器も買って帰る予定なんだ」と教えてくれました。
日本を“体感”するため旅館にも宿泊 魚の姿焼きに驚き
居酒屋での食事やたこ焼きの料理教室に参加予定など、外国人旅行者があまり踏み込まない領域を積極的に楽しんでいるティムさんとサンドラさん。でも、ちょっぴりなじめないこともあるようです。
「旅館にも泊まってみたよ。ちゃんとしたたたみの部屋で布団を敷いてね。でも実はあまり寝られなかったんだ(苦笑)」
そこでは唯一、食べられなかった日本食にも出会ってしまったそう。
「夕食と朝食も日本スタイルの和食。美しくて、素晴らしかったんだけど……。あの魚の姿焼きっていうの? あれはちょっと食べられなかったんだ……。もちろん僕らも魚を食べる習慣はあるんだけど、魚をそのまま丸ごと食べるっていうのはなかなかないから、さすがに食べられなかったな。でも何事もトライするのはいいことだよ」
日本人でもベッドに慣れてしまうと、布団でなかなか寝付けないことはありますし、苦手な食べ物は国籍に関係なく、誰にでもあるもの。相性の良くなかったものは気にせず、果敢なチャレンジ精神で、さまざまな日本の姿を体感してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)