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「なんであの日本人はあんな行動をしたんだろうって疑問だらけ」 フランス人女性が日本の魅力を発信するワケ
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登録者数60万人を超える大人気YouTubeチャンネル「ボンソワールTV BonSoirTV」。最近では、訪日するフランス人に密着し、日本の文化や伝統だけでなく、日本人と実際にふれあう様子が大きな話題になっています。そんな大人気チャンネルを運営しているのが、フランス人のアマンディーヌさんと日本人夫のゲントクさん。なかでも人気コンテンツなのが、フランス人旅行者の初訪日に密着する動画です。制作することになったきっかけについて伺いました。
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国際カップルとして、カップル系動画でYouTubeデビューしたワケ
アマンディーヌさんと夫のゲントクさんがYouTubeを始めたのは、2021年の1月でした。結婚し、一緒に暮らしてはいたものの、それぞれが接客業の仕事で多忙に。朝起きたらすぐに仕事に出かけ、夜遅くに帰宅すると、疲れて寝るだけという日々を送っていたそうです。
「仕事で職場にいる時間のほうが長くないか? 今死んだら、絶対に後悔してしまう。もうちょっと一緒の時間を過ごしたいから、何かふたりで一緒にできることはないかな」
お互いにそう思ったことが、きっかけだったと振り返ります。そこで思いついたのが、当時流行していたYouTuberになることでした。さらにフランスに住むアマンディーヌさんのお父さんが体調を崩し、1年間だけ帰国することに。そこで「接客業は無理でも、YouTuberならばフランスでもできる」とYouTubeを始めることになりました。
始めた当初は、カップル系動画で、当時人気だった国際カップルを前面に押し出した動画を公開していたふたり。しかし当時、自分のプライベートを表に出すことが苦手だったアマンディーヌさんにとって、「私には合わないかな」と感じていたそうです。
当時はコロナ禍。ロックダウンしていたフランスでは自宅から出ることができず、街中で日本との文化の違いなどの動画も撮影できないため、自宅でできることを考えたといいます。そこで、お母さんに登場してもらい、日本人との結婚や日本食を食べもらう動画を撮影し、公開するようになりました。
すると、驚いたことに「たくさんの方に見てもらえたんです」。そこで、日本人が改めて自分の国の良さを気づくことができる、心が軽くなるような内容や、フランスと日本の架け橋になるような内容のほうがいいんじゃないかと、そのとき初めて気づいたといいます。