海外旅行客から見て、日本の魅力はどんなところでしょうか？　食事がおいしい、歴史がある、治安がいい……などがよく挙げられます。一方で、日本に住んでみて初めて分かるよさもあります。ニュージーランドから来日し、まもなく1年を迎えるイーサンさんに詳しい話を聞きました。

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住んで分かった日本の魅力　「アメージング！」と絶賛

　イーサンさんはニュージーランド2番目の都市クライストチャーチ出身です。

　もともと「英語を学ぶためにニュージーランドに来る日本人にたくさん会いました」と“日本人慣れ”していたそう。来日しても文化の違いに大きな戸惑いはなく、「日本が大好きです」と話すほど、充実した生活を送っています。

「不便なことは何もありません。日本について悪いことは一つもないです。よいことしかありません。食べ物はとてもおいしいですし、お寿司も食べられます」

　イーサンさんの趣味は自動車です。「私の情熱は車文化です」。5月下旬には、栃木・モビリティリゾートもてぎで行われた旧車イベントを見学し、駐車場に並ぶ130台の貴重な車に目を輝かせていました。

　現在の愛車はマツダのロードスター。「ニュージーランドでもロードスターに乗っていました」というから、思い入れたっぷりです。車好きに有名な横浜市内のスポット、大黒ふ頭も頻繁に訪れており、日本の仲間とカーライフを楽しんでいます。

　そんなイーサンさんが日本で特に驚いたことがありました。

「道路です。日本の道路はすばらしい。アメージング！　特に高速道路。ETCは最高だよ」

　どういうことなのでしょうか。

「お金を払う価値があるからです。道路がとてもよいからです。効率的で、目的地にとても早く着くことができます」

　ニュージーランドの道路に比べると、日本の道路ははるかに整備されているとイーサンさんは指摘します。

「ニュージーランドでは運転に時間がかかります。なぜなら道路が広くないし、まっすぐでもない。峠のように、たくさんの曲がりくねった道路が多いですね。山道のような道が多いです」

海外では高速道路が原則無料だが…「お金を払ってもハッピー」

　外国の高速道路はアメリカ、カナダ、ドイツ、イギリス、ハワイなど基本的に無料のところが多いです。それはニュージーランドも同様です。にもかかわらず、快適性やアクセスのよさで、有料の日本の道路に軍配が上がるというのです。

「お金を払ってもハッピー。なぜなら、すばらしいから」と繰り返しました。

　ニュージーランドは公共交通機関がそこまで発達しておらず、「みんなが車を運転」という事情も影響しているそう。道路は2車線で、混んでいると言います。日本の高速道路も区間や日時によっては混雑しますが、海外でも都市部を中心に渋滞のひどいところがあります。

　また、ETCは自動車を止めることなくスムーズに料金の支払いができるのもメリットですね。

「もしニュージーランドに日本のような道路があれば、私は喜んでお金を払うでしょう」と結びました。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）