日本を訪れる多くの外国人観光客が驚くことのひとつに、日本人の時間の正確性が挙げられます。皇居外苑で出会ったドイツ人も、1か月をかけて日本各地を旅しながら驚いたことがあったそう。どのようなことに感心したのでしょうか。

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1か月かけ日本各地をめぐるため購入したもの

　手入れの行き届いたクロマツが約2000本も点在する大芝生広場など、美しい緑の草木が印象的な皇居外苑。そこで出会ったのが、初めて日本を訪れたドイツ人のアーロンさんとアリさんカップルです。

　ふたりは、餃子や寿司のほか、東京でさまざまな日本のグルメを堪能。滞在期間は1か月で、東京だけでなく、大阪や京都など、各地をめぐる旅を楽しむ予定だそうです。

　そのために、アーロンさんは特別なチケットを手配しておいたといいます。

「『ジャパン・レール・パス』を購入したんだ。それで新幹線とかも乗れるしね」

　JRグループが海外から来日する観光客向けに販売する「ジャパン・レール・パス」。昨年10月には、価格改定が一部で話題になりました。大幅な値上げとなったものの、一部利用できなかった新幹線も追加で利用券を購入すれば乗車可能になり、利便性の高さから外国人観光客の人気は続いています。

　アーロンさんは今回の旅で利用する鉄道について、自国の状況と比較し、日本の運用システムの素晴らしさに感心していました。

「日本はシステムがしっかりしていると有名だよね。ドイツは電車も技術もあるんだけど、日本のようなシステムがまったく確立されていないんだ。だからいつも電車は遅延ばかりで、時間通りに来ないよ」

　海外では定刻通りに運行されない場合が多く、日本の公共交通機関は世界中で称賛されています。車両などの技術レベルだけでなく、その運用システムも優れている点に、大きな違いを感じているようです。

　日本各地を訪れるふたりには、たくさんの街の風景や文化とともに、移動に使う鉄道の乗り心地や車窓の景色も楽しんでもらいたいですね。

（Hint-Pot編集部）