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「きれいのレベルが想像以上で、圧巻でした」 ブラジル人が初めての日本で驚いた光景とは
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おいしい食事や観光スポットなど、外国人観光客が日本を訪れる目的はさまざまです。さらに、実際に訪日すると街の美観や利便性の高いサービス、治安の良さなどに母国との違いを感じることが少なくありません。ブラジルからやってきた夫婦も、びっくりすることがいくつもあったそう。いったい、どんなところに驚いたのでしょうか。
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「郷に入っては郷に従え」 訪日前に予習してきた日系ブラジル人
ブラジルのサンパウロから、初めて日本を訪れたマルコスさんとジュリアさん夫妻。10日間の滞在予定で、大阪や京都、奈良、広島などをめぐり、最後に東京観光を楽しんでいました。
父方が日系ブラジル人というジュリアさんにとって、念願の日本訪問。旅先で目にしたものの美しさや、便利で機能性の高い環境に感激したそうで「帰ったら、いかに素晴らしかったかみんなに伝えてすすめたいです」と、声を弾ませていました。
そんなふたりは、「外国人として日本に迎えてもらうので、いろいろインターネットで調べてきたんです。『郷に入っては郷に従え』で、理解しておきたかったから」と話し、訪日に向けて予習してきたそう。ゴミ袋を持ち歩くほか、買い物のためにエコバッグを用意するなど、日本の習慣に合わせる準備をしていました。
ジュリアさんは、日本人のそうした行動がきれいな環境を保っていると考え、街の美観は想像通りだったのだとか。ただ、そう考えていても、大阪でびっくりしたことがあったとマルコスさんは語ります。
「道頓堀に夜ごはんを食べに行って、街がすごく混んでいたから、さすがに道端にペットボトルとかゴミが落ちていました。でも翌朝、同じ場所を通ったら何もなかったみたいに、きれいさっぱりゴミがなくなっていたんです。きれいのレベルが想像以上で、圧巻でした」
「若い人がたくさんいて、音楽も聞こえて…」
日本の街中の清潔さに感激するふたりですが、同じ道頓堀でさらに驚きを覚えたといいます。マルコスさんによると、道頓堀でゴミが落ちているのを見たのは水曜日の夜。一帯には、たくさんの人が行き交っていました。
「夜中まで本当に多くの人がいたことにびっくりしました。若い人がたくさんいて、音楽も聞こえて街がにぎやかだったから、週末じゃなくても遅くまで飲みに出かけるんだなと……。おかげで、僕たちもすごく楽しい夜を過ごせましたよ」
ジュリアさんやマルコスさんが暮らすサンパウロは、南半球最大の都市といわれるほどの大都会です。一方で、外務省ウェブサイトによると滞在や渡航は「危険レベル」とされ、深夜に出歩くのは治安の面でとくに不安があります。
世界的に見ても治安が良く、夜でも街が明るい日本。道頓堀に限らず、夜の繁華街を見て、多くの人が遅くまで出歩いていることや、女性が1人で帰宅している姿に驚く外国人は少なくありません。
街がきれいなだけでなく、深夜でもおいしい食事やお酒が楽しめたことを笑顔で語ったふたり。東京でもさまざまな場所へ足を運び、満喫してほしいですね。
(Hint-Pot編集部)