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「アメリカで子どもを育てられる気がしない」 日本在住アメリカ人が全幅の信頼を置くものとは
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日本人にとっては当たり前でも、外国人にとってはそうでないことも。日本在住歴10年以上という、日本での生活に慣れたアメリカ人には、思わず母国と比べてしまうことがあるようです。なかでも思わず賛辞を送ってしまう日本の素晴らしさとは、いったいなんでしょうか。
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日本人のサービス精神を絶賛 「王様のように扱ってくれる」
アメリカ人のジョンさんとタイさん。現在、沖縄県に住んでいるふたりの日本在住歴は、10年を超えるといいます。
日本での暮らしにすっかりなじんでいるふたりには、日本の素晴らしさに脱帽することがあるそうです。
「日本の接客とホスピタリティは抜群だと感じるよ。たとえば、レストランに入ると、自分たちをまるで王様のように扱ってくれるんだ。チップという文化もないのに、ベストを尽くしてくれる」(タイさん)
アメリカではチップを支払うことが慣習となっており、サービスにも値段がつくという考えがスタンダード。レストランで食事をしたときは総額の10~20%程度、タクシー、ホテル、美容室などの利用時もチップを支払うのが通例です。
従業員にとってチップは重要な収入の一部となるため、少しでも良いサービスを提供しようという人もいますが、一方で不愛想な人もおり、サービスの質が一定ではありません。
日本は9位、アメリカは131位 世界平和度指数ランキングで大きな差
ふたりが素晴らしさを感じている点はほかにも。それは、日本の治安の良さです。
「なんといっても日本は平和だ」とジョンさん。タイさんも「本当に安全だ」と相槌ちを打ちます。そして、妻が日本人だというジョンさんは、次のように続けました。
「アメリカで子どもを育てられる気がしないんだ。もし自分が独身で、1人でアメリカに戻るのならどうにかなると思うけど……。家族がいる今、アメリカで安全に過ごせると思えないんだよ」
国際的なシンクタンク、経済平和研究所が毎年発表している「世界平和度指数ランキング」で、2023年に日本は9位にランクインしました。一方、ジョンさんとタイさんの出身であるアメリカは131位。大きな差があります。
日本では、落とし物や忘れ物が手元に無事に戻ってくることも多く、外国人から驚かれることもしばしば。また、子どもたちだけで登下校する光景もありふれています。アメリカ出身のふたりは、日本の治安の素晴らしさを肌で感じているようです。
(Hint-Pot編集部)