その2：朝ドラでも注目「矢の字結び」

　NHK連続テレビ小説「虎に翼」の主人公がこの結び方をしていることで、注目が集まっている「矢の字結び」。上を向いた羽と、下にできる垂れの部分がかわいい結び方です。簡単な割に凝って見えるので、覚えておいて損はありません。崩れるのが心配であれば、帯締めをすると安心です。

○プロセス

1. 帯を端から半分幅に折り、右肩につくくらいの長さを測り、胸紐や伊達締めにクリップで留めて残す
2. 留めたところを起点に、1で残した部分を持ち上げたまま、左手側にある帯を背中から反時計回りに体に2周巻く。右脇で帯の下側を持って、しっかり引き締めてから、クリップをはずす
3. 1で残した帯を下に垂らし、巻いてきた帯を上からかぶせる

4. かぶせた帯を半分幅の下から通し、輪の部分を持って上に引き抜いていく
5. 引いている途中でゆるまないように、右手は1で残した半分幅にした帯をしっかり握っておく
6. 4の帯は引き抜き切らず、胴に巻いた帯の下線から5～6センチ残しておく

7. 6で上になっている帯を一度下に垂らしてから、斜め右上向きに帯を折り上げる
8. 折りたたんだ穴に左手を入れて、1で残した半分幅の帯を中に通していく
9. 穴から引き出して、形を整え、時計回りに回したら完成。帯締めをすると崩れにくくなる