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「我慢できませんね。耐えられません!」 初訪日のアメリカ人が嘆いた理由とは
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静岡市で7日、気温が40度に達するなど、今年の夏も厳しい暑さが予測されています。想定外の暑さに呆然としてしまう訪日外国人観光客は少なくありません。ニューヨークから初めて日本を訪れたアメリカ人男性も暑さに驚きながらも、意外な姿で「もっと暑く感じるかと思いましたが、そうでもない」と語りました。どんなスタイルだったのでしょうか。
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娘さんの16歳のお祝いで日本旅行へ
話を聞かせてくれたのは、アメリカ・ニューヨークから家族3人で旅行中のオーランドさん。今回が初めての訪日です。16歳になったばかりの娘さんが「日本に行きたい」と言ったことから、今回の旅が実現しました。
16日間をかけて、東京、富士五湖、京都、広島、宮島、大阪、奈良をめぐりました。非常に日本を気に入っているというオーランドさんですが、1つだけ珍しく感じたことがあったそう。
「30都市くらい行ったことがありますが、今まで訪れた国のなかで英語を話せる人が一番少ないと感じました。少し珍しいことですよね。ただ、みなさん丁寧で礼儀正しい。そして、間違いなく一番きれいな国です!」
日本の清潔さに驚く外国人観光客も少なくありません。オーランドさんも同様に感じたといい、少し興奮気味に話してくれました。
まるでカリブ海の国のよう 高温と高湿度に呆然
最高気温が35度だったこの日。家族3人で浴衣に身を包んでいたオーランドさんは「もっと暑く感じるかと思いましたが、そうでもないですね」と、色鮮やかな浴衣姿に満足げです。初めての浴衣体験に「とてもクール!」と笑みを浮かべました。ただ、気になったのはやはり日本の暑さ。
「ニューヨークも暑いんです。温度も湿度もあります。でも、日本のように毎日が湿度70%以上ということはまずないですね」
思わず天を仰ぐほどの暑さに、オーランドさんも汗が止まらない様子。気象庁によると、6月の平均相対湿度は79%、7月に入ってからは78%で推移しており、2018年以降は、通年での平均湿度は70%前後まで上がっています。
「この湿度の高さは我慢できませんね。耐えられません! 日本の人たちはどうやってしのいでいるのでしょうか? まるでカリブ海の国に来たような感じですよ」
オーランドさんのルーツであるカリブ諸国は、熱帯から亜熱帯気候で、場所によっては平均湿度が約80%になる高温多湿地帯です。そうした気候になぞらえるほど、厳しい暑さの日本。慣れているはずの日本人でも、近年は熱中症による救急搬送人員数が多い状況です。さらに、外国人観光客の搬送数も増加傾向にあるといわれています。体調に気をつけながら日本を楽しんでほしいですね。
(Hint-Pot編集部)