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「ヨーロッパでも売ってほしい」 初訪日のドイツ人が「大人気になること間違いなし」と絶賛した日本の食べ物とは
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訪日外国人観光客の多くは、日本食を食べることに期待を膨らませています。しかし、文化や主義の違いから思う存分楽しめないことも。ベジタリアンのドイツ人女性は、日本でメニュー対応したレストランを見つけられず困ってしまったそうです。そんなときに、スーパーマーケットで「ぜひヨーロッパでも売ってほしい」と熱望するほどの食材に出合いました。いったいどんな食べ物だったのでしょうか。
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自然が好きでスイスに移住 日本の滞在も自然を感じるため登山を楽しむ目的が
スイスからやってきたドイツ人のキャロラインさん。スイスに移住してしまうほど自然が大好きで、今回の訪日は日本の豊かな自然を楽しむことが目的だそう。
「スイスにも広大な自然がありますが、日本の自然はヨーロッパのそれとは違いますね。スイス人はハイキングや登山をよくします。登山は一般的なアクティビティなんです。そのため、今回の日本旅行は登山やハイキングをメインにしています」
キャロラインさんは1か月間滞在し、なんと北海道と沖縄を訪れたそう。「北海道はとても素晴らしかったです。それから、沖縄もとてもきれいでしたね」と、その印象を教えてくれました。
日本に来る前の印象と、来てから感じたギャップ
日本に来たのは、今回が初めてだというキャロラインさん。日本へ来る前と、実際に来てからとでギャップを感じたといいます。それはなんだったのでしょうか?
「日本の食べ物はとてもおいしく、多くの選択肢があると思っていました。実際においしかったのですが、ベジタリアンである私にとって、食べられるものを探すのが想像以上に難しかったです」
キャロラインさんによると、スイスにある日本食レストランにはベジタリアンメニューがたくさんあるそうです。ところが、日本のレストランは未対応の店が多く、困ってしまいました。
そこで、キャロラインさんはスーパーに立ち寄りました。その際、ある食べ物の種類の多さに驚いたといいます。
その食べ物とは豆腐。なんと25種類ほど並んでいたそうです。「スーパーにはこんなにもたくさんの種類の豆腐があるのに、なぜレストランにないの!?」と参ってしまったのだとか。
豆腐の種類も、卵豆腐やゴマ豆腐、厚揚げなどスイスでは見たことのないものばかりでした。実際に食べたキャロラインさんは、「どれもとてもおいしかったです。ベジタリアンに大人気になること間違いなし! ぜひヨーロッパでも売ってほしいです」と大絶賛しています。
ベジタリアンも満足できた料理
日本でも少しずつ増えてきた、ヴィーガンやベジタリアン対応の飲食店。しかし、「東京のような大都市は、観光客が多いのでベジタリアンオプションが用意されていましたが、田舎に行くほどなくなりました」といいます。
そんななか、「お腹をすかせて倒れるくらいなら……」と食べた魚料理がおいしくて驚いたのだとか。
「美しい川や海に囲まれていることが、日本でおいしい魚がとれる理由でしょうね。普段は魚を口にしないのですが、寿司を初めて食べました。日本の魚はフレッシュで、いい思い出になりました」
インバウンドの増加で、肉を食べないベジタリアンの外国人観光客が日本へ来ることも増えています。対応メニューの充実が課題になっていますが、日本で古くから親しまれている豆腐が選択肢のひとつとしてもっと楽しまれるといいですね。
(Hint-Pot編集部)