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デンマーク人「効果はあるんですか?」 酷暑の日本で疑問に思った 日本人には当たり前の光景とは
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太陽が照りつけ、気温35度以上の猛暑になる日も多い日本の夏。湿気の高さも手伝い、街中で見かける訪日外国人観光客も汗が止まらない様子です。デンマークから訪れた男性は、母国では見ることがない光景に不思議そうな表情を浮かべます。日本ではよく見かけますが、いったいどのようなことだったのでしょうか。
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東京でラーメンを初体験 「とてもおいしかった!」
デンマークから一人旅に訪れているオリバーさん。初訪日の今回は2週間滞在し、東京、京都、奈良をめぐっています。
オリバーさんがデンマークで住んでいるエリアにはラーメン専門店がなく、これまでインスタントラーメンしか食べたことがなかったそう。東京へ来て、初めて本格的なラーメンを食べることができました。
食したのは「家系」と呼ばれる、豚骨しょうゆベースの濃厚なスープと太い麺が特徴のラーメン。初体験に「とてもおいしかったです!」と笑顔を見せました。
日本人の暑さ対策 日傘と携帯扇風機に疑問
最高気温が35度だったこの日。日陰で涼を取っていたオリバーさんに、日本の暑さについて聞いてみました。
「僕の母親はインドネシア人で、僕はインドネシアで生まれたんです。7歳のときにデンマークに引っ越していて、ある意味、暑さには慣れているはずなんだけど……(笑)」
そう苦笑いしたオリバーさんが着ているTシャツは、汗でびっしょり。手にしていた清涼飲料水のペットボトルも空になっていました。そんななか、オリバーさんが気になったのは日本人が暑さ対策によく持っているものでした。
「日本の人たちが日傘や携帯扇風機を持っているのをよく見かけますね。でも、日傘って効果はあるんですか? 僕は傘を持ち歩きたくないからいらないかなぁ……」
日本の日傘は、完全遮光や晴雨兼用、折りたたみタイプなど機能やデザインが豊富で、男女問わず需要が高まっています。ただ、とくに欧米では日焼けをしたい人も多いため、日傘を差しているともの珍しそうに見られる場合も。オリバーさんは同じく、携帯扇風機にも疑問を抱いたようです。
「携帯扇風機は、ただ温風を起こすだけですよね?」
外気温が35度を超えるような猛暑日の使用は、外気温と同じ熱風が顔や体に吹きつけられることになり、最近では逆に熱中症などを引き起こしてしまう可能性が指摘されています。高気温の日は使用を控えましょう。
「雨は多いけど涼しいデンマークに、早く戻りたいとさえも思ってしまうほどですね」と、猛暑が続く日本に驚きを隠せなかったオリバーさん。直射日光を避けたり、こまめに休憩や水分を取ったりして、日本での滞在を少しでも快適に過ごしてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)