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「マウンティングにモヤモヤする」 ネガティブ思考から抜け出したい ギャル雑誌元編集長が伝授する最強マインドとは

公開日:  /  更新日:

著者:大橋 礼

そもそもマウントしないし、マウントされても気にしない! それがギャルマインド

ギャルはマウントとは無縁だと豪語する赤荻さん【写真:荒川祐史】
ギャルはマウントとは無縁だと豪語する赤荻さん【写真:荒川祐史】

「ギャルは自分が一番って思っているけど、自分だけじゃなくて、みんなそれぞれがナンバー1だとも思っています。だから、比べたり順位づけしたりもしないんです」と赤荻さんはいいます。みんながナンバー1だから、ほかの誰かが何番目なんて考えもしないのがギャルマインド。自分が誰かの引き立て役になることもなければ、誰かを引き立て役に使うこともしない。誰が主人公で誰が脇役と位置づけない。ギャルマインドは実にピースフルです。

「ギャルは他人と比べることはしません。もちろん、ほかの人のいいところを見て“いいな”と思えば取り入れることもありますが、あくまで自分の人生の主人公は自分です」と赤荻さんは語ります。

 マウントを取らず、そして、たとえマウントを取られたとしても完全スルーできるスキルを持つのがギャル。「でも、見た目や外見でギャルになれ! っていう話ではないんです。嫌なことは無視して、いいことだけを見る。そして、どこまでもポジティブなギャルマインドに少しずつ近づいて、ハッピーに過ごそうよってことを伝えたいですね」。そう言うと、赤荻さんはポジティブ思考のギャルマインドへシフトしていくプロセスを、さらに詳しく語ってくれました。

ネガティブ思考の人こそ「心にギャルを飼う!」

 自分を無意識にマウントしてしまう、自分で自分を落ち込ませてしまう、そんなネガティブ思考に悩むことがあるかもしれません。たとえば、SNSでキラキラしている人を見ると「それに比べてなんで私は」と落ち込んだり、周囲の人と比べて「私ってダメだな」と気持ちがダウンしたり……。さらに、傷口をふさぐ方法が取れずに、どんどんネガティブに落ちていってしまうこともあるでしょう。

「『egg』の編集長をしていたとき、すぐに落ち込んだり、なかなか立ち直れなかったりする子もいました」と赤萩さん。

 そんなネガティブ思考の人も、超ポジティブなギャルマインドを持つほかの編集部員と一緒に過ごすうちに、少しずつ変わっていったといいます。

「私たちが『大丈夫っしょ、なんとかなるっしょ』って言い続けていたら、だんだん『そうかな? そうかもな?』ってなっていくんです。ギャルマインドを持つ友達に囲まれたら、どんどん元気になりますよ。でも、いなくても大丈夫。自分の中にもうひとりの『ギャル』を飼えばいいんです。何か嫌なことを言われて落ち込んだり、マウントされたりしたら『どう思う? ギャルならこれ、どう受け止める?』って、心の中のギャルに聞くんです」

 なんとかなるっしょ。主人公は私でしょ。別世界の人の話なんてスルー! 自分をチアって自分をアゲるのが、ギャルマインドの極意。激しく変化し生きづらい現代だからこそ、ギャルという存在以上に「ギャルのマインド」が注目されているのかもしれません。

 今日から心の中に「ギャル」を飼い、そしてどこまでもハッピーに過ごすマインドを手に入れませんか?

◇赤荻瞳(あかおぎ・ひとみ)
埼玉県出身。高校卒業後、広告代理店に就職。その後、2018年に「egg」ウェブ版編集長に就任。2019年5月1日に紙媒体を復活させる。2022年3月に編集長を引退。現在は、モデルキャスティングや広告事業を行う株式会社MRAの代表取締役社長として活躍しながら、2023年4月に開校した渋谷女子インターナショナルスクールの校長に就任。著書に「鬼強ギャルマインド」(SDP刊)。

(大橋 礼)