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「見た目は悪いですが…」 商品価値はないのに絶品 農家が教えるフルーツに14万“いいね”
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夏の暑い日差しの下、おいしい実をつけるブルーベリー。生は実がパンパンで、ひとくちかじるだけ果汁があふれ出てくるようなイメージがありますが、プロがぜひ食べてみてほしいとすすめるのは、水分が抜けてシワシワになったものだそうで、驚くほど絶品だといいます。神奈川県三浦半島にある農業法人岩崎ファームが公式Xアカウント(@iwasakifarm)で紹介し、14万件もの“いいね”を集め話題に。担当者さんに話を伺いました。
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ブルーベリー狩りでしか出合えない希少な食べ方
「何度もすみませんが、暑さで水分が抜けシワシワになったブルーベリーは、見た目は悪いですが、甘さが凝縮され干しブドウのようにおいしいですよ」
そんなコメントに添えられたのは、水分が抜けて皮がシワシワになり、表面が白っぽくなった収穫前のブルーベリーが写る写真です。目からウロコの投稿は大反響を呼び、14万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「素人ですが……天然ドライフルーツ? 食べたいぞ」「家でブルーベリー育てているので、そこまで収穫しないでおこうかな……」「シワシワだけど甘さが凝縮するんだ! 知らなかった」など、驚きの声が殺到しました。
日本では、出荷の基準からはずれてしまった規格外のフルーツが市場に出回ることはなかなかないため、初めて目にする人も多いでしょう。同ファームの担当者さんによると、ブルーベリー狩りに出かければ至るところにあるそうです。しかし、商品価値はないものなので、販売などは考えていないのだとか。
農家が教えるおいしいブルーベリーの見分け方や保存法
そこで、これからおすすめの品種やおいしいブルーベリーの選び方、そして適切な保存方法を教えてもらいました。
「ブルーベリーの系統は大きく2種類に分けられ、6~7月はハイブッシュ系、8月はラビットアイ系が旬を迎えます。どちらも粒が大きくとても甘いのが特徴です。今が最盛期のラビットアイ系で、とくにおすすめなのはブライトウェル・ラヒですね」
ブルーベリーの木はそれほど背が高くなく、道具を使わずに収穫できるので、子どもから大人まで楽しむことができるそう。おいしいものを見分けるには、軸の付け根をしっかりと観察しましょう。
「軸の付け根が色づき、ブラックリングができているのが、完熟しておいしいブルーベリーのサインです。そのまま食べてももちろんおいしいですが、ブルーベリースムージーやブルーベリーピザにして食べるのもおすすめですよ」
ちなみに、ブルーベリーは冷蔵で1週間ほど保存が可能。新鮮なものの表面には、乾燥から身を守る保護フィルムのような役割をしている、ブルームと呼ばれる白い粉がついています。ブルームは取れると傷みが早くなるため、すぐに食べない場合は洗わずに保存しましょう。冷凍すると、半年以上保存することができます。
フードロス削減にもつながる驚きの情報を知り、ブルーベリー狩りに挑戦したいと思った人もいるでしょう。厳しい暑さが続くので、お出かけの際はこまめに水分補給をし、涼しくて速乾性のある素材の服を着るなど、熱中症対策を十分にしましょう。
(Hint-Pot編集部)