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ブルーベリー ヨーグルトとの相性が実は“微妙”な理由 加齢や美容に効果的な栄養素も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

今がおいしい生ブルーベリー(写真はイメージ)【写真:写真AC】
今がおいしい生ブルーベリー(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 甘酸っぱくジューシーで独特の香りがあるブルーベリー。春先に白い可憐な花を咲かせてから果実をつけ、緑色から赤、青、紫と色が変化していきます。通年出回るイメージですが、品種や産地はさまざまで国産なら今が旬。5月下旬頃から出荷量が増えて、夏に向けてピークを迎えます。小粒ながら栄養たっぷりのブルーベリーについて、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。

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日本での栽培は近年盛んに フレッシュな時期が短い果実

 ブルーベリーは北米原産の果樹。日本には1950年代に米国から導入されたといわれています。その後、栽培に関する研究が行われ、80年代には国内での栽培が本格的に広まっていきました。

 収穫後に追熟するのではなく、完熟させてから摘み取る果実です。つまりフレッシュな時期が短いので、店頭に並んでいるものを購入する際は状態が良いものを選びましょう。

 見極める一般的なポイントは、皮にハリがあり、色が濃くて鮮やかな青紫色のもの。そして表面に白い粉がついているものは、鮮度が良いといえます。

 この白い粉はブルームと呼ばれるもので、ブルーベリー自身が自らを守るために出す成分です。雨や朝露などの水分をはじいて病気を防いだり、水分や養分の蒸発を防ぎ保護したりする役割があります。新鮮な粒の表面についているとされ、食べても問題ありません。

小粒だけど栄養たっぷり アントシアニン以外にも注目を

 ブル―ベリーの栄養で有名なのは、赤紫色の色素成分アントシアニンでしょう。抗酸化作用のあるポリフェノールの一つで、視覚機能を高め、目に良いとされています。日本食品標準成分表2020年版(八訂)に基づき、その他の栄養(可食部100グラムあたり)を解説します。

 エネルギーは48キロカロリーで、同量のサクランンボやバナナ、リンゴなどと比べるとカロリーは低め。ビタミンCも含まれていますが、注目したいのはビタミンE(2.3ミリグラム)が多く含まれていることです。

 ビタミンEは老化防止ビタミンとも呼ばれ、活性酸素の働きを抑えて老化のスピードを緩めるといわれています。また、血行をよくする働きから冷えの改善も期待できるため、ブルーベリーは加齢や美容が気になる人向きのフルーツとも言えるでしょう。

 この他、食物繊維も3.3グラム(水溶性0.5グラム 不溶性2.8グラム)と多め。不溶性食物繊維が多く、整腸作用、特に便秘解消に効果的です。不溶性食物繊維は腸内の水分を含み、便の量を多くする働きがありますが、多くなりすぎると詰まってしまうため逆効果になります。摂りすぎには気をつけましょう。