どうぶつ
いちご狩りは「行く時代」から「来る時代」へ SNS映え間違いなしの新たなバスツアーが話題
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「記憶に残る“体験”が大切」 見た目倒しじゃない企画力が肝
いまや日本全国で生産され、新たな品種が次々と登場する大人気のフルーツ、いちご。ハウス栽培が主流の現在は、1月から3月頃の寒い季節に最盛期となり、採れたてのいちごが味わえるいちご狩りバスツアーはこの時期に佳境を迎える。これまではバスで数時間移動し、農園まで向かうのが当たり前だった。しかし、令和のいちご狩りバスツアーは、いちご狩りの方が“こちらへとやってきてくれる”ようだ。なんと前売り券が発売開始45分で売り切れたという、驚きのバスツアーを体験した。
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ペアで7600円という価格ながら、前売り券発売直後に完売し、新たないちご狩りツアーの形として大きな話題となっているのは、クラブで泡まみれになる「泡パ」や天候に左右されずに楽しめる体験型花見「SAKURA CHILL BAR by 佐賀」など革新的イベントを次々と生み出してきたクリエイターのアフロマンスさんが手掛ける「いちごさんバス」だ。
2018年にデビューしたばかりの佐賀県産の新種「いちごさん」を五感で楽しめるという、体験型バスツアー。真っ赤なボディにいちごの柄が描かれた2階建てのロンドンバスに乗車し、東京五輪・パラリンピックの開会式が開催される新国立競技場や、昨年オープンしたばかりの渋谷のスクランブルスクエアなど、注目の新名所を35分間かけて回る。
体験乗車中、道行く人が真っ赤なバスにいちごをぶら下げたかわいらしいデザインに目を引かれ、次々とカメラを向けていた。そして、取材中にもまさにSNSでこのバスを見かけたという投稿が。アフロマンスさんは「今の時代、街に広告が溢れている。見た目がかわいいのは当然で、記憶に残る“体験”がまず大切だ」と語る。