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五輪選手村の食事で一番印象的なのは「東京」 英金メダリストが絶賛した日本の伝統食とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

ボート競技のレジェンド、ヘレン・グローバー選手【写真:Getty Images】
ボート競技のレジェンド、ヘレン・グローバー選手【写真:Getty Images】

 熱い戦いが繰り広げられているパリ五輪。選手村での食事にも注目が集まっていますが、前回大会の東京五輪選手村の評判はどのようなものだったのでしょうか? 今回4度目の五輪に挑戦する、イギリスのボート競技女子代表で五輪金メダリストが、これまでで一番印象に残った選手村の食事に、東京五輪で振舞われた日本の伝統食を挙げています。

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育児や五輪選手村の食堂の実態を語ったグローバー選手

 ロンドン(イギリス)、リオデジャネイロ(ブラジル)で金メダルを獲得し、4大会連続で五輪に出場する、女子ボート競技のレジェンド、ヘレン・グローバー選手。今大会で「ローイング女子かじなしフォア」に出場します。

 グローバー選手は、パリ五輪開幕前に女性ライフスタイル誌「Women’s Health」イギリス版に登場。「育児とアスリートの両立、そして五輪選手村の食堂の実態について」インタビューに応えました。

 グローバー選手はリオ五輪後、2回の妊娠・出産を経て、現在は6歳のローガンくん、4歳の双子キットくんとウィローくんを育てる3児の母です。出産後の体や、競技にだけ時間をかけることのできないライフスタイルの変化など、トップアスリートの座を維持しながら、育児をする大変さを語っています。

ロンドンの最新トレンドは握り寿司

 そのなかで、「オリンピック選手村で食べた食事で一番印象に残っているものは?」と尋ねられたグローバー選手。そこで名前を挙げたのが、東京五輪の選手村で提供された食事でした。

「東京では、あるエリアにとても素晴らしい寿司屋がありました。レースのあとはとくに、みんながその小さな寿司屋に集まっていましたね」と、グローバー選手だけでなく、イギリスの選手たちを虜にしていたことがわかります。

 イギリス在住経験があり、現在はフランスに暮らすライターのMoyoさんによると、「ロンドンの大きなスーパーマーケットには寿司コーナーがあり、駅などのコンビニサイズの店にも寿司ボックスがほぼ必ず置いてあるほど、寿司はイギリス人にとってポピュラーな食べ物になっています」とのこと。

 イギリスの国内最大手スーパー「Tesco」は昨年8月、「日本の寿司は、イギリスで最も急速に成長している高級ランチタイムのメイン料理になっています」と発表。売り上げは90%も急上昇し、これまで不動の人気だったスモークサーモンのサンドイッチを追い越して、サーモンポキ丼が最も売れているとのことです。

 Moyoさんいわく、食べやすい海鮮丼タイプだけでなく、最近流行っているのは「握り寿司」だといいます。流行より一足早く、東京五輪で本格派な寿司を食べた選手たちは、きっとそのおいしさに驚いたでしょう。

(Hint-Pot編集部)