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「日本人として誇らしく思えます」「礼儀は金メダル級」 総合馬術「初老ジャパン」に称賛が殺到した理由とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

総合馬術で銅メダルを獲得した日本代表選手【写真:Getty Images】
総合馬術で銅メダルを獲得した日本代表選手【写真:Getty Images】

 スケートボードで14歳の吉沢恋が金メダル、15歳の赤間凛音が銀メダルに輝くなど、若きアスリートたちの活躍が目立つパリ五輪。そんななか、平均年齢41.5歳のベテランチームが92年ぶりの快挙を成し遂げました。29日、ヴェルサイユ宮殿で行われた総合馬術団体で、日本チームは銅メダルを獲得。X(ツイッター)では、チームの愛称である「初老ジャパン」がトレンド入りしています。とくに注目を集めたのは、表彰式での振る舞い。「ジェントルマンすぎる」と話題になっています。

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なんとなく決まった「初老ジャパン」の愛称

 1932年のロサンゼルス五輪以来92年ぶり、団体としては初めてメダルを獲得した総合馬術TEAM JAPAN。メンバーは、48歳の大岩義明選手、38歳の北島隆三選手、41歳の戸本一真選手、そして39歳のリザーブ(控え)田中利幸選手の4人です。平均年齢は41.5歳。馬術競技は生涯スポーツといわれるほど、年齢を重ねても続けることができるため、選手の年齢層が高いのが特徴です。

 ベテランの余裕さえ感じる「初老ジャパン」というユーモアたっぷりな愛称がついた経緯を、日本馬術連盟は「【馬術】4人で臨む最後のオリンピック “初老ジャパン”がヴェルサイユ宮殿を駆け抜ける」という記事で明かしています。

 きっかけは、合宿中に雑談をしていると、監督から「日本代表って『○○ジャパン』ってついているでしょ。馬術はどうする?」と話題に上がったそう。すると「初老ジャパン」と誰かが言い、「なんとなく」それに落ち着きました。この「初老ジャパン」のメンバーでチームを組むのは、今大会が最後とされています。4人は堂々と大舞台を駆け抜け、栄光を掴みました。

表彰台を前に全員脱帽する姿が話題に

 競技中だけでなく、表彰式でも素晴らしい振る舞いを見せた「初老ジャパン」。表彰台を前に全員が帽子を脱いで左腕で抱えると、自身も馬術競技のオリンピアンであるイギリスのアン王女がメダルプレゼンターとして紹介されるのを、晴れやかな表情で清聴しました。

 また、注目すべきは表彰台に並んだ人数です。1位のイギリス、2位のフランスチームが3人なのに対し、日本チームだけが4人です。これは、29日の馬体検査で北島隆三選手の馬がクリアできず、リザーブの田中利幸選手が出場したから。日本社会人団体馬術連盟の公式Xアカウント(@JBG_Shabaren)によると、「リザーブの選手が出場してメダルを取ったのは日本が初めてだそうです」。

「初老ジャパン」の礼儀正しい振る舞いはXで大きな話題になり、「各国のマナーやしきたりがあるでしょうから一概には言えませんが、やはりこのような場面を見ると日本人として誇らしく思えます」「めっちゃジェントルマン 礼儀は金メダル級」「ただでさえかっこいいのに、こういう場面を見ちゃったらもう本当にかっこよすぎますよね!」など、称賛の声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)