大手衣料品チェーン「しまむら」グループが手掛けるベビー・子ども用品「バースデイ」の新商品を巡り、ネット上で「性差別ではないか」との疑問の声が噴出。批判を受け、同社が販売中止を発表しました。

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ホームページ上に謝罪や販売中止の文言はなく、公式SNS上で画像掲載のみの発表

　問題となったのは、7月29日より全国のバースデイ店舗およびオンラインストアで販売が開始されたアーティスト・加賀美健氏のコラボ商品。子ども用のTシャツや靴下、ヘアバンドといった商品で、「パパはいつも帰り遅い」「パパはいつも寝てる」「パパは全然面倒みてくれない」などの文字がプリントされていました。

　株式会社しまむらは30日、Hint-Potの取材に、加賀美氏とのコラボを企画した経緯について「取引先からの提案を受けて企画を進めました」と説明。商品のデザインについて、ネット上で疑問の声が上がっていることについては「様々なご意見があることは承知しております。該当商品について、育児に携わる男性や性差別を意識した企画ではございません。お子様との日常の風景やコミュニケーションを意図した企画です」と釈明していました。

　当初は「現在、社内で対応を検討中です」としていましたが、同日中に公式SNSアカウントに文書画像を掲載する形で「この度、弊社で発売した『加賀美健』さんとのコラボ商品の一部商品につきまして、ご不快な思いをさせてしまう表現がありましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪。「皆様から頂いたご意見を検討した結果、商品の販売を中止させて頂くことと致しました。今後この様なことがないように、お客様目線に立った商品企画を行ってまいりますので何卒よろしくお願い申し上げます」と販売中止を発表しています。

　一方、バースデイの公式ホームページ上には31日現在、謝罪や販売中止の文言はなく、SNS上では「文章ではなく画像のみだから文字検索に引っかからないし、今現在、公式サイトにも謝罪を載せて無い」「これホームページどこにも掲載されてないけど、なかったことにしようとしてるだろ？」「検索避けの為に画像だけ貼るのが卑怯さを感じる対応やな」とその対応にさらなる批判の声が寄せられています。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）