鉄道大国の日本。電車における運行時刻の正確性や、乗客のマナーの高さなど、世界的にも評価されているポイントが多数あります。初めて日本を訪れたフランス人大学生は、実際に電車を利用した際、駅で見た光景に驚いたといいます。それはいったい、どんな光景だったのでしょうか。

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「人がとても親切で、いつも笑顔」

　友人とともに、2週間の予定で日本を訪れているマチスさん。話を聞いたのは滞在11日目のことでした。この日、友人は京都で別行動しており、マチスさんは東京を散策していました。

　フランスの大学で経済学を学んでいるマチスさんは、いつかアジアの大学で学びたいと思っているほど、アジア圏に興味津々です。しかし、実はアジアに来るのは今回が初。もちろん日本に来るのも初めてです。マチスさんは、まったく文化の違う日本に対し、どのような印象を持ったのでしょうか。

「日本はとても美しいです。そして一番印象に残ったことは、人がとても親切で、いつも笑顔であること。敬意を持って人と接しているのを感じられました」

フランスとは違う、日本の駅のホームで見た光景に驚き

　マチスさんがとくに感激したのは、電車を利用したときのことでした。

「日本人はとても礼儀正しいし、年配の方をとても尊重しているのを感じます。電車を待っているとき、日本人の乗客はみんな一緒に一列に並んでいますよね。とても美しいと感じます。フランスは違いますよ。『電車が来た！　乗れ～！』という感じで、みんな他人のことを気にしていません（笑）」

　マチスさんによると、フランスの電車は、各自のタイミングで自由に乗り込むスタイルが一般的。よって、列を作り、効率良く電車に乗る日本特有のマナーに衝撃を受けたようです。

　一方で、そのマナー意識の違いには、国の成り立ちの違いが影響しているとマチスさんは話してくれました。

「フランスは移民の国でもあります。私の父はイタリア系移民で、母はスペイン系移民です。なので、私はフランス生まれ・フランス育ちですが、100％フランス人ではありませんね。アフリカ系移民、イタリア系移民など、多様な民族が暮らしています。だから、フランスはいろいろな文化やマナーが混在した国なんです」

　お互いを尊重し合い、規律正しい日本社会の様子と、そこに住む日本人が大好きだと話してくれたマチスさん。残りの滞在でも、現地でしか触れることのできない文化体験を楽しんで帰ってほしいですね。

（Hint-Pot編集部）