仕事・人生
大学生で妊娠発覚 子育てもキャリアも諦めない 4児のママが月3万円の業務委託から取締役にまで抜擢されたワケ
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月額3万円の業務委託から6年、取締役に抜擢!
当時、Piece to Peaceで主に手がけていたのは、“教える人”と“学ぶ人”のマッチングサービス事業。毛利さんの元に届いたメールも、講師としての登壇依頼だったそうです。
けれど、「代表から、専門性を持った業務委託の方と企業を結ぶという新しいサービスの構想を聞いて」、毛利さんは「これだ!」と直感。自らも参画し、専門性を持ったプロ人材として月3万円の業務委託契約を結ぶことに。そして、ウェブ集客に関するアドバイスをするようになったのです。
「当時は月に2回程度、前職で学んだ知識を生かして、SEO対策やサイトのコンセプトなどについて相談に乗っていました」
こうして代表とふたりで始めた新サービス「キャリーミー」は、2016年から本格的にスタート。2017年末には4人目を出産したものの、待機児童が多いエリアだったため、保育園に入れたのは1歳4か月になってからのことでした。それまでは一時保育などを活用しながら、リモート中心で仕事をしていたのだそう。公私にわたってフル稼働しながらも、毛利さんは広告費ゼロで登録者数1万人を達成という快挙を成し遂げます。
そして2022年春、取締役CMO就任の運びに――。
「実は、打診されてから1年ほどは、その責務を私が負い切れるのかと迷っていたんです。でも、会社のために私が少しでも力になれるならと思い、お受けすることに」
就任の際、毛利さんは出会ってからの6年間で初めて、大澤さんから飲みに誘われたそう。
「大勢の忘年会などはあっても、ふたりきりは初めて(笑)。その席で代表が、『今までずっとひとりで経営をやっていたから、毛利さんの存在は心強い。(一緒にやってくれていることが)すごくうれしいです』と言ってくださったんです。私からも改めて、『少しでもお役に立てるよう頑張ります』とお伝えしました」