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「こんな会社があるなんて」 オフィスの真ん中に赤ちゃんがゴロン ユニーク過ぎる職場の正体

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム・水沼 一夫

1枚の写真にネットが仰天【写真提供:桐渕真人】
1枚の写真にネットが仰天【写真提供:桐渕真人】

 オフィスのフロアの真ん中で、気持ちよくすやすやと寝ている赤ちゃんの姿。6月下旬、その愛らしい表情と、意外すぎる職場環境がネット上で大きな話題になりました。いったい、どのような会社なのでしょうか。投稿したピープル株式会社代表の桐渕真人さんに詳しい話を聞きました。(取材・文=水沼一夫)

 ◇ ◇ ◇

時短勤務でも減給なし フロア全体が“保育所”に

「ちなみに
うちは赤ちゃんがオフィスの真ん中にねんねしていても、あまり誰も気にしないような会社です。

子ども真ん中社会(物理)」

 桐渕さんが投稿したのは2枚の写真です。デスクが並ぶフロアの中央にマットが敷かれ、ロンパース姿の赤ちゃんがすやすやとお昼寝。周囲にはおもちゃが転がっています。社員たちは気にすることなく、仕事に打ち込んでいる様子。投稿には13万件の“いいね!”とともに、「こんなん可愛すぎて仕事手につかなくなるだろ!」「こんな会社があるなんて」「めちゃくちゃ素敵な職場ですね」「子連れ出社が容易にできるってのが良い」「赤ちゃんと一緒に働くというか、顧客の声を聞きながら仕事してる感」など多くの声が寄せられました。

 同社は主に乳幼児向けのおもちゃメーカーで、社員46人のうち女性は40人です。子連れ出勤は珍しくないそうですが、桐渕さんは続けて、「さすがにぼくもえっ? ってなりましたけど」とコメント。ハイチェアやベビーカーをデスクの横に置いて仕事をする光景は見てきましたが、フロアの真ん中はレアケースだったと明かしています。

 この赤ちゃんは生後7か月ほどで、「(当日は)取材があり、赤ちゃんの出演がどうしても必要だったので来てもらったんですけど、それにプラスで商品のモニター調査とかもしていたと思います」。慣れない仕事に、とにかくお疲れだったとのことです。ただ、ほこりなどの衛生面を気にする声もあり、「汚い危険と感じる人もいるんだなっていうところは改めて今回認識したので改善できるところがあればどんどんしていこうと思いました」と付け加えました。

 社内に保育所を備える企業もありますが、ピープルはフロア全体がまるで“保育所”です。赤ちゃんがいて仕事にならないということはありません。

「元々創業来、子どもをすごく観察して子どもの好奇心を見つけてそれをそのままおもちゃにするという勝利の方程式で40年やってきた会社なんですね。子どもがいて騒いでいようが走り回っていようがそれ当たり前だよねっていう感じになっています。お母さんが席を立ったときには他の人が普通にわーとやってきて見ているので、我々おもちゃメーカーだからこういうことができるのかなという感じで僕らは見ていますね」

 赤ちゃんはいつ連れてきてもOK。むしろ歓迎される社風があります。優しいのは、子どもに対してだけではありません。

「子育て中のお母さんってだいたい時短なんですよ。時短勤務でも減給はしていないです。完全成果主義の給与体系にしています」