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日本食通のアメリカ人が「あれはおいしかったですね」 日本で感動したグルメとは
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訪日外国人にとって、旅の大きな楽しみのひとつといえる日本食。なかでも、地域特有の食文化が継承されたご当地グルメは、その土地でしか味わえないおいしさです。今回、初めて日本を訪れているアメリカ人男性は、広島で食べたある食べ物に感動したそうです。それはなんだったのでしょうか。
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「日本食は総じておいしいのですが…」
アメリカ・ニューヨークから家族3人で日本にやってきたオーランドさん。16歳になったばかりの娘さんが「日本に行きたい」と言ったことから、今回の旅が実現したといいます。日本へ来るのは今回が初めて。16日間の滞在を予定しており、東京、富士五湖、京都、広島、宮島、大阪、奈良をすでに観光してきました。
海外旅行は、長期になればなるほど、現地の食事が口に合うかどうかが重要です。日本食については「総じておいしい」と話す一方で、あるものが少ないとも感じているそう。
「サラダが少ないですよね。いわゆるグリーンサラダです」
野菜を生食するサラダ文化が日本で広まったのは、欧米の食習慣が入ってきた明治以降といわれています。伝統的な和食は生の葉野菜をそれほど食べないものの、旬の野菜を使ったおいしい料理はたくさんあります。オーランドさんは、野菜の食べ方において食文化が大きく違うことに気づいたようです。
日本食ブームのニューヨークでは、本格的な料理が食べられる
そんなオーランドさんですが、実は自身が暮らすニューヨークでも日本食レストランに通うほど、日本食通の一面があります。
「もちろんラーメンやお寿司が大好きです。ニューヨークには、本場・日本から来ている職人が作るラーメン店や寿司店があるので、とてもおいしい日本食が食べられるんですよ」
世界的に人気で代表的な日本食といえるラーメンと寿司。世界の美食が集まるニューヨークには、日本の人気ラーメン店が続々と進出。また、回転寿司から高級寿司店までそろっているなど、日本食は非常に身近な料理になっているようです。
広島で初体験したご当地グルメに感動
日本食を食べ慣れているオーランドさんでも、日本へ来て初めて食べ、感動したものがあります。それは、広島で食べた「お好み焼き」です。
「あれはおいしかったですね。生地の上にキャベツや卵がのっていて、好きなものをのせられてね。肉はチキンだったと思うのですが、とてもおいしかったです」
広島のお好み焼は、小麦粉の生地を鉄板に薄く伸ばし、その上にキャベツや豚肉、焼きそばなどを山盛りにします。そこに薄く焼いた卵なども重ねて、蒸し焼きにしたもの。戦後に、空腹をしのぐ食べ物として発展していったといわれています。今では広島を代表するご当地グルメのひとつで、外国人観光客にも人気です。
日本の地方で体験したご当地グルメの魅力を、うれしそうに話してくれたオーランドさん。帰国する最終日まで、さまざまなご当地フードを味わって帰ってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)