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昨年11.3%も増加した侵入窃盗 最大9連休の夏休み 家を空ける前の防犯対策を政府広報が注意喚起
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帰省や旅行などで、家を空ける機会が増える時期です。分散して夏季休暇を取得する企業が増えましたが、今年のお盆休みは、8月10日(土)から18日(日)まで最大9連休といわれています。政府広報オンラインの公式X(ツイッター)アカウント(@gov_online)では、住まいの防犯対策について注意喚起。空き巣をはじめとする侵入窃盗を防ぐため、対策を促しています。
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窃盗犯が侵入しにくい住宅にするには
警視庁が発表した「侵入窃盗認知件数の推移」のうち、住宅対象侵入窃盗は2004年をピークに2022年まで減少傾向にありましたが、昨年は1万7469件で前年比11.3%も増加。そうした背景もあり、政府広報オンラインでは「家を空ける機会が増える夏休み 住まいの防犯対策を見直そう」との書き出しで、注意を呼びかけています。
防犯対策はさまざまありますが、被害を防ぐ大きなポイントは、侵入しにくい住宅であることです。
「約7割の侵入者は、建物内に『5分以内』に侵入できなければ、侵入を諦めるといわれています。防犯性能の高いドアや錠などを導入し、侵入されにくい住まいにすることが大切です」
こうした説明とともに、投稿に添えられたリーフレットでは「侵入犯罪を防ぐ物理的な防犯対策」を紹介。侵入口を物理的に強化するため防犯性能の高い建物部品(CP部品)として認定されたドア、錠、サッシ、ガラスの使用を推奨しています。
また、センサーライトや防犯カメラなどを、外部から見える位置に設置することも有効です。「死角が発生しないよう複数のカメラを取りつけると理想的です。ダミーではなく実際に録画機能があるものを選びましょう」と呼びかけています。
「多くは、カギのかかっていない箇所から侵入」
リンク先のウェブサイトでは、侵入犯罪で多い手口についても解説。警視庁の2022年のデータによると、「一戸建て住宅やマンションなどの共同住宅では、いずれの形態の住宅でも、『窓』と『表出入り口(玄関)』からの侵入が全体の7割以上を占め」ています。そして、「多くは、カギのかかっていない箇所から侵入している」と、「無じまり(無施錠)」に警鐘を鳴らしています。
昨今は、窓の補助錠や窓を割れにくくする防犯フィルムなどが100円ショップで購入でき、活用されるようになりました。しかし、防犯設備を整えていても、無施錠では犯罪者を呼び込んでしまいます。普段からゴミ出しなど少しの外出でも、きちんと戸締まりすることが大切です。
また、家族そろっての外出時は、何かとバタバタしてしまいがち。「誰かが締めたはず」と思わず、みんなで戸締まりを確認したいですね。
(Hint-Pot編集部)