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コバエが発生しやすいNG環境とは 防ぐポイントを掃除のプロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:伊藤 まき

暑い季節に気になるコバエ。寄せつけない環境作りが大切(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
暑い季節に気になるコバエ。寄せつけない環境作りが大切(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 エアコンをつけて窓をピッチリ閉めているのに、なぜか部屋の中をブンブンとしつこく飛び回る嫌なコバエ。ドアや窓のわずかな隙間や換気口から入り込んでくるため、防ぎたくても防げないのが現状です。とくに夏は、気温の高さが手伝い、わずか10日ほどで成虫に。観葉植物や掃除しきれていない食べカスなどをエサに、どんどん増えてしまうこともあります。片づけ&掃除のプロである整理収納アドバイザーの伊藤まきさんに、対策を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

「良い匂い」がするコバエの大好物を極力減らす対策を

 コバエとは、主にショウジョウバエやノミバエ、キノコバエなどのこと。網戸の目をすり抜けてしまう小さなコバエに悩まされている人は、多いのではないでしょうか。汗をかいた体にまとわりついてきたり、料理中に手元を飛び回ったりするなど、イライラしてしまうこともあります。

 家に入ってきたコバエは、匂いで誘引し捕獲するタイプのアイテムで捕まえるのが便利です。しかし、家の中にこうしたアイテムよりも、コバエにとって「良い匂い」のものがあると、なかなか捕獲できずにストレスが溜まってしまうことも。

 つまり、良い匂いがする「コバエの大好物」を極力減らすのが効果的。次のポイントを押さえて「コバエが好まない家」を保ちましょう。

○生ゴミ
 気温が高い夏はどんどん生ゴミの腐敗が進み、その匂いがコバエを呼び寄せる原因になります。できれば密閉容器に入れ、こまめに処理を。燃えるゴミを出す日が来るまで防臭効果が高いビニール袋に入れ、冷蔵庫に保管するのも効果的です。

○市販の弁当などの容器
 市販のお弁当や総菜の空き容器、ペットボトルに少しだけ残った甘いジュース、みそやケチャップの詰め替え容器など、食材の空き容器に付着したものがコバエを呼ぶことも。捨てる際はきれいに洗ってからにしましょう。

○排水口のぬめり
 排水口のぬめりや汚れも、コバエのエサになります。とくに台所と浴室の水回りは、水分と有機物が多くコバエが発生しやすい場所。こまめに掃除をしましょう。また排水口のフタははずし、コバエが好むジメジメした環境を作らないようにするのも対策になります。

○観葉植物
 観葉植物が植えられている土も、残念ながらコバエの住処に。とくに湿気を含んだ腐葉土は、コバエが発生しやすいもの。受け皿の水や葉のホコリを溜めないようにし、風通しを良くすると予防になります。すでに発生している場合は駆除剤を使ったり、土を入れ替えたりしましょう。

○食べこぼし
 食べこぼしたお菓子や食事のカスなども、コバエを呼び寄せる原因になります。とくに小さなお子さんがいるご家庭では、おやつやごはんの際は時間や場所に決まりを作り、終わったら掃除機をかけるなどして対策を。ペットの食べこぼし、入れっぱなしのエサ、糞尿にもコバエが寄ってきやすいので注意しましょう。

 そもそも家の中にコバエを招かないために、網戸を目の細かいものに変えるのも有効です。また、換気口や窓などに隙間がないかを確認し、隙間があるようなら隙間テープやエアコン用粘土などで埋めると、侵入を防ぐことができます。

(和栗 恵)

伊藤 まき(いとう・まき)

整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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