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「日本で食べるのとは全然違います」 フランス人が母国で食べた味との違いを感じた料理とは
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外国人から高い支持を得ている日本食。今では世界各地に日本食レストランがあり、日本食を親しんでいる外国人が数多くいます。母国で日本食を食べた経験のあるフランス人男性2人組は、日本旅行中の食事を通して、本場との違いを感じたものがあったようです。それは、どのような食べ物だったのでしょうか。
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「日本食はフランスでももちろん食べられるんだけど…」
日本旅行を楽しんでいた、フランス人のトーマスさんとエリックさんは友人同士。トーマスさんは初めての、エリックさんは2回目の訪日だといいます。12日間の滞在中に東京や富士山、箱根、大阪、京都をめぐる予定です。
旅をしながらさまざまな日本食を楽しむなか、トーマスさんには気に入った料理がありました。
「僕にとってはラーメンとかトンカツが一番ですね」
ラーメンやトンカツといえば、外国人に人気の日本食ランキング上位に入ってくるメニュー。やはり初めて日本に来た外国人にとっては、食べておきたい魅力的な日本食のようです。
一方で、「僕はなんでもおいしいかな(笑)」と話すエリックさん。2回目の訪日ということもあり、日本の味覚にも慣れている様子です。
また、トーマスさんには、本場の日本食を食べて気づいたことがあると話します。
「日本食はフランスでももちろん食べられるんだけど、ラーメンはレアかも。日本で食べるのとは全然違います」
それを受けてエリックさんは、「フランスで食べる日本食はフランス人好みに改変されてしまっているから、本場の味とは違うんだよね」と考察しました。
フランスでは日本食の人気が高く、農林水産省が外務省協力のもと、2023年に公表した「フランス国内にある日本食レストラン」の数は4680店舗にも上ります。しかし、そんなフランスに住むふたりでも、本場で食べる日本食に味の違いを感じたのだそう。
日本人でも、海外旅行の際に日本食が恋しくて旅行先で口にした際に、同じ感覚に陥った経験がある人はいるのではないでしょうか。
訪日外国人から人気上昇中の料理に夢中
さらに、トンカツが気に入ったというトーマスさんはカツカレーにも感動したと話します。
「カツカレー、とてもおいしかったです! フランスのカレーはもっとインドのカレーっぽいので」
日本のカレーのルーツは、当時植民地だったインドからイギリス人がカレーを自国に持ち帰り、イギリス風にアレンジしたものが伝わったといわれています。そこから、さらに日本独自のアレンジをしたもののひとつが、トンカツとカレーライスを組み合わせて食べるカツカレー。ここ数年でも、外国人からの注目と人気が高まっているようです。
本場の日本食に舌鼓を打ったトーマスさんとエリックさん。残りの滞在でも、母国では食べられない日本食をたくさん堪能していってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)