カルチャー
日本の子どもたちに「ジェネレーションギャップ」を感じた外国人 ハマっている昭和レトロなものとは
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「流行はめぐる」と言われ、ブームは繰り返し訪れるという考えがあります。昭和や平成のレトロなものが、大人には懐かしく、若者には新鮮に受け止められることも。2年前から日本で暮らし、現在は英語教師をしているニュージーランド人男性も、そんなアイテムのひとつにハマっているそうです。いったい、どんなものを楽しんでいるのでしょうか。
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日本各地を訪問 日常生活でも「日本人に染まってきている!」
ニュージーランドから2年前に日本へやってきたイハカさん。現在、長野県松本市で英語教師として働いています。学生時代に日本語や日本文化について学び、今の暮らしに飛び込みました。それは、日常生活を含め、日本のカルチャーを体験できるチャンスだと考えたからだそう。
長野県を拠点に、札幌や東京、大阪、奈良、京都、広島などにも足を運び、日本ならではの景色や文化を満喫。日常生活では、コンビニエンスストアなどで売られているゼリー飲料を毎日活用して、「自分も忙しく働く日本人に染まってきている!」と感じています。
さらには、最初は驚いたという日本人特有の食ベ方ともいえる“シメのラーメン”にもすっかりなじみ、いまや「飲んだあとのラーメンは最高ですね!(笑)」というほどです。
生徒からの反応に「え~! ジェネレーションギャップ!!!!」
そんなイハカさんには最近、新たにハマっているものがあるといいます。
「最近、昔の使い捨てカメラで写真を撮ることにハマっています。デジタルカメラと違って、撮ったときはどんな写真が撮れたかわからないでしょう? それが逆に味になるというか、おもしろいと思います。普通に撮った写真でも、ちょっとおしゃれに撮れるのが楽しいです」
日本では1980年代後半から大流行し、「使い捨てカメラ」「インスタントカメラ」などと呼ばれるレンズ付きフィルム。高価なカメラと違い価格が手頃で、使い方のシンプルさも人気を集めました。
その後、撮影したものをその場で確認できるデジタルカメラやスマートフォンなどが浸透。一般的なフィルムカメラ同様、現像の手間や撮影時に確かめられない不便さがあり、目にする機会が少なくなっていました。
しかし、イハカさんが言うように、近年はフィルム特有の画質などが支持され、人気が復活しています。
ただ、イハカさんは、自身の生徒たちにレンズ付きフィルムを見せたところ「何それ?」と言われてしまったのだとか。子どもたちにとって、カメラといわれてイメージする形状とは異なっていたのでしょう。その反応に、「『え~~~! ジェネレーションギャップ!!!!』と思いましたね(笑)」と驚かされたようです。
すっかり日本になじんでいるイハカさん。日常を通じて今の日本を楽しみながら、古き良き日本の文化にも触れてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)