自宅でくつろいでいたら、トイレに入ったはずの夫から固定電話に電話がかかってきて……。何が起きたのでしょうか。なんと、トイレのドアが開かなくなり、夫が閉じ込められてしまったのです。夜中に悪戦苦闘した末に、ライフハックをスマホで検索し、実践してみて無事に脱出。SNSでの報告が大きな話題を呼びました。一部始終について、当事者に詳細を伺いました。

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家族グループLINEに緊急メッセージ「便所から出れずに閉じ込められたぞ」

「夫がトイレに閉じ込められた。外側から硬貨を使って鍵を回しても開かない。ドアノブを解体しようと格闘するも頑丈で外れない」

　悲壮感が漂ってきます。投稿者は妻のきちっち（@black_schwan）さんです。

　夫婦と3人の子どもの家族グループLINEには、夫から「おい、子どもら～　さっき、一階の便所のドアノブが壊れて20分くらい便所から出れずに閉じ込められたぞ」との緊急メッセージが入りました。これは一大事です。

　トイレにスマホを持って入っていた夫。閉じ込められてから出てくるまでは20分間ほどの時間だったと言います。「夫はドアを何度もガチャガチャさせて焦っている様子でした。私は、落ちつかせようと声をかけました。『開け方を調べるから待っててよ』と。スマホでドアの開け方を検索しつつ、ドライバーを使って、てこの原理でドアの取っ手を外そうとしました。夫には『ネットで、うちと同じタイプのドアレバーの外し方を検索しててよ』と声をかけました」。緊迫感が伝わってきます。

　夜中に困り果ててしまったそうですが、ネット検索の情報が役に立ちました。「しばらくすると、『この方法で開くかもしれない』と夫が言いました。ネットで検索したそうです」。

　それは、トイレットペーパーの芯を使う方法でした。きちっちさんはX（ツイッター）で、「“トイレットペーパーの芯を鍵部分の隙間に挟んでかんぬきを外す“というライフハックを使い、自力で脱出してきた」と報告しました。トイレットペーパーの芯を広げて平らにし、隙間に差し込んで内側から解錠する方法。すべてのケースで必ず対応できるとは限らないですが、今回、この解除方法が一家を救うことになりました。

「試してみましたが、外からは開きませんでした」

　きちっちさんはドアノブは経年劣化の故障と見ていて、後日に業者に依頼して新品のドアレバーに交換したそうです。

　新しくなったトイレで、きちっちさんが実際にトイレットペーパーの芯を用いて内側から開けてみるという実演動画も紹介しています。ちなみに、外から開けられるのか気になったそうですが、「試してみましたが、外からは開きませんでした。内側からしか開けられない仕組みのようです」とのことです。

　投稿には「ご主人助かって良かったです。一生覚えておきたいライフハック！」「それはすごい発見ですね！」「すごい！　一瞬で！！」「この方法を知ってたらなあ。。。」「早速試してみたが同じタイプのドアノブだけど私にはトイレットペーパーの芯では開けられなかった。更に薄くて破れにくいクリアファイルで試してみるとすんなり開いた」など、驚きの声が続々。他にも、トイレ閉じ込めの経験談が寄せられ、4.4万件の“いいね”が集まる反響を呼びました。

　日常生活で起こり得る緊急事態。もし自分の身に振りかかっても、冷静に対処したいですね。きちっちさんは「私自身、このような方法でドアが開くことを全く知りませんでした。狭いところに1人で閉じ込められる恐怖は、誰でも感じることなので、多くの人の共感を得たのだと思います。この投稿がバズったことで、トイレ閉じ込め回避の知恵が広まるのはいいことだと思いました。ただ、思った以上の反響で驚いております」と話しています。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）