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「その研究は思いつかなかった」 小学4年生の夏休みの自由研究に脱帽 大人もすっかり夢中に
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夏休みの思い出と言えば、子どもの頃に一生懸命に取り組んだ「自由研究」を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。今夏、小学4年の息子さんの“ある実験”が、SNSで話題を集めました。さまざまな食材を外に並べて、アリの行動を観察するというもの。なかなか本格的な準備と労力をかけていて、発想力に富んだ「着眼点」に注目が集まっています。お父さんにお話を伺いました。
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意外な途中経過 「甘いお菓子が好きなイメージがありましたがそれも裏切られました」
「息子くん、自由研究してる」
地面に並べられているのは、7個の食材です。ハム、キムチ、バナナ、サバ缶、それにお菓子のハッピーターン。焼肉のたれと、駄菓子の「蒲焼さん太郎」もユニークなチョイスです。
どんな自由研究なのでしょうか。投稿者で父の森こんにゃく(@morikonnyaku)さんは「庭に住んでいるアリがどのような食べ物を好んで集まるのか、そして好きな順番などを実験していると、思いますw」と話します。
生き物が大好きな息子さん。「自由研究の題材について、身近で研究しやすい庭のアリを選んだのだと思います。最近、バーベキューをする機会があったのですが、落ちた肉や飛んだ油などにアリが集まってきているのに興味を持っていたので、それがきっかけになったと思います」。旺盛な好奇心が、独自の観点につながったのですね。
時間経過を見ていくと、8時間たった時点で、ハムはどこかになくなりました。お菓子類には砂がかぶせられ、日が暮れるとダンゴムシが寄ってきて……。意外な展開になっています。
「アリが単純に好きなものを食べて運んでいくだけでなく、一度砂をかけてエサを隠すなど、大人でも興味深く思えるような行動をしています」と森こんにゃくさんはうなずきます。「甘いお菓子が好きなイメージがありましたがそれも裏切られました。息子の研究結果が楽しみです」と、自由研究の“完成”を心待ちにしている思いを聞かせてくれました。
投稿は大反響です。「めっちゃ面白い自由研究!」「この実験はすごいー!!」「息子君天才やん」「その研究は思いつかなかった」「お子様良い着眼点ですね」など、発想に脱帽する声が続々届いています。
また、「同重量ならハムとサバ缶どっちが早いのか気になるな」「バナナ意外だった! キムチはなんだろう。辛味?塩味?発酵食品がだめ?」などの考察コメントも。大人たちの好奇心にも火を付けたようで、我がことのように熱中する様子も見受けられます。
お盆休み期間に報告した今回の投稿は、“いいね”が10万件を超えています。これにはお父さんの森こんにゃくさんもびっくりで、「息子の自由研究のテーマや、それに取り組む後ろ姿がかわいくて、それをポストしました。ただ、テーマが面白くて、息子よりも私の方が心の中で興味がわいています(笑)。そんな私と同じように、大人の方がたくさん反応してくれているのではないでしょうか(笑)」。童心に帰れるような、大人でも楽しめる題材・テーマになりましたね。
改めて、生き物の生態や暮らしについて考える契機の1つにもなりました。「私自身が生き物や自然が大好きなので、こうして取り上げていただくことをきっかけに、お子さんだけでなく親子一緒に身近な生き物に興味を持って観察して触れ合ってくれるとうれしいです」とメッセージを寄せています。
(Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム)