長かった夏休みも終わり、頑張った自由研究が学校内での展示を終えて、そろそろ返却される時期です。X（ツイッター）では、校内放送で校長先生から褒められたという自由研究が、なんと12万件以上の“いいね”を集め大きな話題になっています。たくさんの大人たちをあっと驚かせた研究内容とは、いったいどのようなものなのでしょうか。投稿者で自由研究をした娘さんの親である慈（@AltItk）さんに、詳しいお話を伺いました。

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アボカドがワサビじょうゆでマグロに近い味になることから着想

　慈さんの娘さんは現在、小学6年生。今年の自由研究は当初、「天体観測をする！」と張り切っていたそうです。しかし、アボカドにしょうゆとワサビをつけるとマグロの味に近づくことを知った娘さんは、好物であるサーモンの味を再現できる食材はないか興味を持ち始めました。こうして、「サーモンの味を再現するには」というテーマで研究をスタートしたのです。

　約2週間かけて導き出した結果は、B3サイズの大きな画用紙2枚に写真付きで丁寧にまとめられています。きっかけから始まり、「なぜしょうゆとワサビをつけるとマグロの味に近づくのか」という考察から、サーモンの味に近くなる条件を予想。実験方法を導き出しました。

　さらに、実験の結果を受けて、サーモンに近い味わいになった3つの食材を使って握り寿司を作り、その味の感想まで紹介。写真や表も使い、見やすいよう工夫されています。

「学術論文の体をなしている」とXでも称賛殺到

　慈さんもとてもおもしろい研究だと思い、完成した研究結果を撮影して親戚に共有し、みんなからの感想を娘さんに伝えました。娘さん渾身の自由研究の評価は、家庭内にとどまりません。なんと校長先生の目にも留まり、校内放送で紹介されたそうです。

　慈さんは「むすめが校内放送で校長先生から褒めてもらった自由研究みて」とメッセージを添えて、掲示板に貼り出された自由研究の写真をXに投稿。すると、12.1万件もの“いいね”を集めて大反響を呼びました。

　また、リプライ（返信）には、「内容もおもしろいですが、短いながらもちゃんと学術論文の体をなしているのも感心です」「発想がすごいなぁ」「これはすごい……！　自由研究の名前にふさわしい内容だし、最初から最後まで見ていてワクワクする内容だった……！」「すげぇ。もう立派な科学者ですね」など、小学生とは思えないクオリティの高さに驚きの声が上がりました。