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「正直すぎて好感が持てる」 リサイクルショップのジャンク品に貼られた値札 潔い記載が話題に

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

値札には驚きの記載が【写真提供:Schaffner(@isumi_syasyo)さん】
値札には驚きの記載が【写真提供:Schaffner(@isumi_syasyo)さん】

 中古品を取り扱うリサイクルショップでは、ユニークな商品を見かけることがあります。ときには、買い取ったスタッフさんにも詳細がわからないような珍しいものが並ぶことも。そんな品物に付いていた「正直すぎる」値札が、X(ツイッター)で話題になっています。あまりの潔さに、8.5万件の“いいね”が。投稿者のSchaffner(@isumi_syasyo)さんに、詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

動作確認をしても正体不明な品物に頭を悩ませた結果…

「ハードオフの値札、正直すぎて好感が持てる」

 そんなコメントとともに、1枚の写真をXで公開したSchaffnerさん。そこには、レトロな雰囲気が漂うなんともおしゃれなジャンク品が写っています。

 値札を確認すると、金額は税込みで550円。気になるのは商品名が記された欄です。古いラジオのように見えますが、どこのメーカーのものなのかなど詳細は不明だったようで、商品名は「なんじゃこりゃ」とされています。

 さらに、動作確認をした所感については「ん―――――――――――――わからない……」と記載。ありのままの状況を、嘘偽りなくストレートに伝えています。

 投稿は反響を呼び、8.5万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には、「売る気があるのかないのか正直でおもしろいです」「これ使えなくてもインテリアとして良さげ」「潔い値札好き」「こういうものは探しても見つかりにくそうだし、貴重だと思う人がこれに出会う確率はかなり低いんだろうなぁ」「こうした透明性があると、購入者も安心して商品を選ぶことができるので、確かに好感が持てます」などの声が寄せられています。

 ハードオフグループの公式ウェブサイトによると、一部動作不良があるものも査定対象になり、「壊れていてもジャンク品として店頭にて販売しています」とのこと。また店舗へ品物を持ち込んでも、「あまりに損傷や破損、動作異常が著しい場合には値段がつけられない場合がございます」としています。

ジャンク品のなかにはワクワクするものがたくさん!

Schaffnerさんが見つけたジャンク品。潔い値札が気になる【写真提供:Schaffner(@isumi_syasyo)さん】
Schaffnerさんが見つけたジャンク品。潔い値札が気になる【写真提供:Schaffner(@isumi_syasyo)さん】

「なんじゃこりゃ」な品物に出合ったこの日、Schaffnerさんは趣味のカメラを修理する際に使えるものを探しに店舗へ足を運んだそう。もともと、“お宝探し”の感覚でよく利用しているといいます。

「ハードオフの値札の記載はスタッフの方の裁量によるものなのか、ときどき、クスッと笑わせてくれるようなものを見かけます。ただ、品名が『なんじゃこりゃ』というのはさすがに珍しいなと思いました。現物がかなりボロボロな機械という印象だったこともあり、スタッフさんも動作確認のしようがなかったのかもしれないですね。まさに『なんじゃこりゃ』という潔さがかえって好印象でした」

 Schaffnerさんは旅行先でハードオフを見つけると、スケジュールを調整してでもつい足を運んでしまうほどの“ハードオフファン”。ただ、「なんじゃこりゃ」の正体にはたどり着けず、その後、商品が売れたのかどうかもわからないといいます。

「いただいたリプライで、たくさんの人が『なんじゃこりゃ』について推察していてとても興味深かったです。なかには、スタジオジブリ製作のアニメ映画『紅の豚』に登場したような古いラジオではないかというものがあり、そういった映画やアニメ作品を連想している人もいました」

 誰かの手に渡ったかもしれない「なんじゃこりゃ」に思いを馳せながら、「ジャンクコーナーを漁る楽しさ、ときにはなんだろう? と思うものに出会えるかもしれないワクワク感を多くの人に感じていただけたら幸いです」と話すSchaffnerさん。またどこかで、おもしろいジャンク品やセンスが光る値札に出合えたらいいですね。

(Hint-Pot編集部)