プロ野球の日本シリーズが行われ、阪神タイガースが1985年以来、38年ぶりの日本一に輝きました。話題が盛り上がる中で、“次の日本一”を見届けることができなかった天国の祖父にメッセージをつづった高校生の孫のSNS投稿が反響を呼んでいます。投稿者にお話を伺いました。

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「1985年の優勝のときに阪神百貨店まで祖母と祖父で買いに行ったと聞いています」

「天国の祖父よ…次勝った時飲むって言ってたよな…仏壇に置いとくね…」。X（ツイッター）にこう記したのは、皇城模型-sumeragi model-（@ft_Ssetsuna）さん。16歳の男子高校生です。祖父は残念ながら2020年3月に亡くなったそうです。

　投稿に添えた写真は、なんとも懐かしい逸品。1985年の阪神のセ・リーグ優勝時の記念ウイスキーです。「1985年の優勝のときに阪神百貨店まで祖母と祖父で買いに行ったと、祖母から聞いたということだけ分かっています。そして次日本一になったときに飲む、とも言っていたそうです」。祖父がずっと大事にしていたというエピソードを教えてくれました。

　さらに、「祖父は自分が物心ついたときには現地観戦するほどの元気はなかったのでテレビで試合を見ていたのは覚えてます。たくさんのグッズが祖父の家にあったので、元気な頃は現地に応援に行ってたんだなぁと思います」。祖父の熱血ファンぶりに思いをはせます。

　皇城模型さん自身は、鉄道模型が大好きな高校生に育ちました。オリックス・バファローズとの“関西シリーズ”として白熱した今回の日本シリーズに触れ、「やっぱり日本一になるのはすごいことですし、関西に住んでいるので自分の友人にも阪神ファンが多いので周りの人はみんな盛り上がってました。本当におめでたいことだと思っております」との感想を口にします。

　投稿は9万件の“いいね”を集める大反響。「38年の時を経て…感慨深い」「これは年月考えると泣いてまう」「天国で喜んでるでしょうね」「なんてステキなストーリー」「私もついこないだ亡くなった阪神ファンのばあちゃんの写真とともに優勝見届けました」などのコメントが寄せられ、多くの人の共感や涙を誘っています。

「本当にここまで多くの反応をいただけるとも思っていませんでしたし、多くの人に共感してもらえたのがとてもありがたいです。きっと天国にいる祖父も喜んでくれていると思います」と皇城模型さん。お孫さんの思いはきっと天国に伝わっているでしょうね。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）