雄大な山々を望む北アルプスの玄関口、長野・上高地。美しく豊かな自然を守るため、年間を通してマイカーでの乗り入れを規制している日本屈指の景勝地ですが、そんな上高地でのゴミの不法投棄を嘆く投稿がネット上で話題を呼んでいます。投稿者のいーぬい@山ごはん屋（@iinui88）さんに話を聞きました。

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ペットボトルやコンビニのビニール袋、バナナの皮や納豆の容器などのゴミが散乱

「おいおい嘘だろ上高地でコレはないでしょ。こんな素晴らしい場所で何でこんな事できるんだよ…」

　今月17日、SNS上に投稿された写真には、上高地・梓川のほとりの茂みに、ペットボトルやコンビニのビニール袋、バナナの皮や納豆の容器などのゴミが散乱した様子が収められています。投稿者は続く投稿で「ゴミ回収しましたが、これから登山なので持って登るのも厳しいと思い、ビジターセンターに相談したら快く引き取ってくださいました。野生のサルやクマだっているのに…。ヨソに迷惑かけなければ何やってもいいと思いますが、ゴミと命だけは何が何でも絶対に持ち帰るべきと思います」と身勝手な不法投棄に強い批判の言葉をつづっています。

　投稿には8000件を超えるリポスト、2.9万件の“いいね”が寄せられるなど話題に。「上高地でこれは悲しい」「上高地は神（が）降（りる）地なんだぞ!?　なんでこんなことができるの？？？」「これは許せんなぁ……上高地に限らず自然の中にゴミを捨てて平気な人間は本当に理解できない」「マナー守れなくてゴミだらけにするなら人間立ち入り禁止でいい」と怒りの声が相次いでいます。

「上高地へ1泊2日の登山に行った際に、初日の朝、河童橋の近くを通った際に道の脇にゴミが散乱しているのを発見しました。あまりにもひどい状況で、上高地が大好きな場所だったこともあり、『このまま山を登頂しても後味が悪いな……』と思って持ってきていたビニール袋と軍手を使って、一人でゴミを回収しました。2日目のスケジュールで多少険しいルートを歩く予定もあったため、最後までこのゴミの量を持ち歩くのは厳しいと思い、近くにあったビジターセンターに事情を相談したところ、ゴミを回収してくださいました」と投稿者。

「私のフォロワーさんに登山が好きな方、ピクニックやアウトドアクッキングが好きな方が多いので、そういった自然を愛する人たちにこの事件を共有したいと思い、投稿しました。結果としては、フォロワーさん以外の方々からも想像以上の反響がきて、大変驚いております。世界中の人が自然好きであれば、こういった悲しい事件は起こりようがないハズです。皆が自然大好きな世界になることを願っています」と話しています。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム）