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アメリカ人「天才的だと思いました」 初訪日で大興奮 母国にはないと感じた日本の食べ物とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

アメリカ人のカールソンさん【写真:Hint-Pot編集部】
アメリカ人のカールソンさん【写真:Hint-Pot編集部】

 外国人観光客が日本で驚くことのひとつは、ビルが建ち並ぶ都心部にも緑豊かな場所が多いことです。日本人は木々や草花に四季を感じ、料理や和菓子といった食にも季節の彩りを取り入れています。日本へ初めて来たアメリカ人は、そうした日本の食文化に感激。夏らしい一品に驚きを覚えたそうです。いったい、どんな料理を味わったのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

母国に帰りたくなくなるほど日本がお気に入りに

 アメリカ・ニューヨークの中心地であるマンハッタンから、兄と一緒に初訪日したカールソンさん。滞在は11日間で、「日本での時間が本当に素晴らしかったので、正直帰りたくないです」と話します。

 実は、ひと足先に帰国した兄も「本当に日本を気に入っていました」とのことで、兄弟そろって日本に魅了されたと明かしました。

 帰りたくないほど日本を気に入ったカールソンさんは、さまざまな文化のなかでも、とりわけ日本の食文化に興味が尽きない様子。「数え切れないくらい、おいしいものを食べました」と言うほど、夢中になったといいます。

 そのひとつは、冷たいうどんです。カールソンさんは「日本人は、夏にはうどんを冷たくして食べるんですね! 天才的だと思いましたよ(笑)」と絶賛。アメリカでも、うどんは人気でよく食べられているものの、「冷たいうどんはまず見かけません」と話します。

 ただ、アメリカには日本のチェーン店が複数出店していて、メニューを見ると「Available Cold(冷たいスープも可)」といった表記が。マンハッタンにある他の店舗でも「CU(Cold Udon)」のアイコンが、いくつも付いていました。

 また、日本のラーメン店では、つけ麺が出てきて、「ラーメンじゃなかった」と思う外国人も。そうした、「ラーメンやうどんは温かいスープ」といった先入観がある人は多いようです。

 本場の日本だからこそ、いろいろ試したいと考えたカールソンさん。そのおかげで「天才的」と感じるほどのメニューと、出合えたのかもしれませんね。

冷たいだけじゃない 季節感のあるトッピングにも感激

 カールソンさんは冷たいだけでなく、夏らしいうどんを堪能したそう。「すだちの冷たいうどんが、すごくおいしかったです」と興奮しながら写真を見せてくれました。

「こういうシトラス系のフルーツが入っているのは、初めて見ました。すごく爽やかな風味で、おいしかったです。すだちの向こうに、うどんが透けて見えているでしょう? 涼しさを感じますね。これって夏限定なんですよね?」

柑橘の爽やかな風味に魅了された冷たいすだちうどん【写真提供:カールソン】
柑橘の爽やかな風味に魅了された冷たいすだちうどん【写真提供:カールソン】

 すだちやかぼすなどの柑橘は、薬味として温かい料理にも使われます。ただ、酸味や香りを生かし、きれいな緑が涼感を演出。冷たいすだちうどんは、とても夏らしい一品です。

「四季折々のメニューがあるなんて、日本人は食でも四季を感じるんだなあと驚きました。アメリカには季節ごとにメニューが変わるレストランは、あまりないですね」と、カールソンさんは感銘を受けた様子。日本には季節を取り入れた料理が多くあることに、とても感激していました。

 日本の夏を思いきり満喫したカールソンさん。ぜひまた兄弟で、四季を感じる日本ならではの食を味わいに来てくださいね。

(Hint-Pot編集部)