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「脳がバグりそう…」 空中で静止する粉砂糖がまるで魔法 「食品サンプル技術の極み」に驚愕の声
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飲食店のショーケースなどに並ぶ食品サンプル。フォークで持ち上げられたパスタやこぼれたみそ汁など、その技術は驚くほど日々進化しており、アイデアに富んだ作品が次々と生み出されています。X(ツイッター)では、そんな食品サンプルの表現方法に注目が。プロが自らの技術やアイデアを詰め込んで作った本気の作品に、驚愕の声が上がっています。投稿した食品サンプルメーカー・株式会社いわさきの担当者さんに、詳しいお話を伺いました。
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再現性の高さに「ガトーショコラ食べたくなってきたー」
「この表現は審査員もうならせた。ガトーショコラに粉砂糖を振りかける一瞬を、食品サンプルで再現」
そんな書き出しの投稿に添えられた写真には、コルクボードの上に3種のチョコレート菓子が並んでいます。手前に置かれたチョコレート菓子や、マーブル模様を施したケーキ、添えられたダークチェリーなどとてもおいしそうです。
とくに目を引くのは、ガトーショコラの上に振りかけられる、雪のような粉砂糖。上部にあるふるいから落ちた粉砂糖は、空中を舞ったまま静止しているように見えます。投稿には「食品サンプル技術の極み」「最先端の試み」の文字が。なんらかの手法で舞い散る粉砂糖を表現していることがうかがえます。
魔法のような作品は反響を呼び、1.6万件の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「粉が浮いているだと……?」「すごすぎ! あー、ガトーショコラ食べたくなってきたー」「時間が止まってる!?」「ヤバすご! 実物見てみたい……!」「これって人が作ってるんですか……? 合成写真じゃなく……!?」「すごすぎて、脳がバグりそう……」など、驚きと称賛の声が上がっています。
各自でモチーフの料理を決めて作るスタイルの「社内製作コンクール」
話題の作品は、同社が年1回行っている「社内製作コンクール」のために製作されました。広報担当者さんによると、その前身である「社内技能コンクール」は、技術の向上や開発を目的として1966年にスタート。当時は課題が統一されており、全員が同じ料理の食品サンプルを製作し、技能を比較する研修だったそうです。
その後、時代とともに変化し、17年前からは各自でモチーフの料理を決めて作品を作るスタイルになりました。そうした社内コンクールの作品は、SNSで随時紹介されています。
SNS担当者さんにその理由を聞いたところ、「ベテランから新人さんまでの作品を、少しでも多くのみなさんに見てもらいたい! 食品サンプルの楽しさを伝えたい! という思いがあります」と投稿の背景を熱く語りました。