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フランス人「まったく違うスタイルですね」 食事に集中して見えるユニークなシステム 訪日外国人に人気の、日本の飲食店とは
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日本のユニークな食文化に初めて触れ、驚く訪日外国人は少なくありません。初めて日本を訪れたというフランス人の兄妹は、外国人に人気がある日本の料理に挑戦。提供の仕方から食べ方まで、フランスとは「まったく違うスタイル」に感動したといいます。ふたりが驚いた料理とは。
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ゆっくり食事を楽しむ文化のフランス人が驚いたこと
今回が初めての訪日だという、フランス・トゥールーズ出身の兄・ルイスさんと妹・ミリアさん。ルイスさんは10日間、ミリアさんは5日間滞在する予定です。
東京などを観光したふたりは、さまざまな日本食を堪能していました。とくにおいしかった食べ物について聞いたところ、ミリアさんは「もう、すべてがおいしかったです!」と、興奮ぎみに話してくれました。
「なかでも印象に残っているのが、焼き肉ですね。自分で肉を焼くのがおもしろかったです。フランスでは自宅やパーティーでバーベキューをすることはありますが、レストランのようなところで、自分で肉を焼くのは初めての体験でした」
ミリアさんによると、フランスは食事をゆっくり楽しむ文化のため、食事が始まるとまずはワインで乾杯して、アペタイザーを食べます。そして、おしゃべりを楽しんでいるうちに大きくて分厚いステーキが焼けて、みんなで分け合って食べるのだとか。
一方、日本の焼き肉店は、テーブルに設置されたガスコンロや七輪などを使い、客自身で肉を焼くのが一般的です。そのため、日本のほうが食事に集中している印象を受け「日本の焼き肉とはまったく違うスタイルですね!」と教えてくれました。さらに、食べ方だけでなく、味にもとても満足したそうです。
「焼き肉のタレがおいしい! 甘いもの、辛いもの、レモン味、みそもあってすごく楽しめました。肉が小さくて薄いので、すぐ焼けて食べやすくていいですね!」
ナイフとフォークで食べる欧米では、肉は塊で売られるのが一般的。日本のような薄切り肉は珍しいといいます。日本の薄切り肉の、やわらかくて舌の上でとろけるような食感の虜になる訪日外国人は、少なくないそうです。
日本滞在後は、韓国のソウルへ行く予定だというふたり。残りの滞在期間でも、日本とフランスの文化の違いを楽しみながら、たくさん発見して帰ってほしいですね。
(Hint-Pot編集部)